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YUKIKO ITO

Vol.32

伊藤 由希子

職業: 鍼灸あんまマッサージ指圧師

年齢: 27歳

Vol.32 伊藤 由希子(鍼灸あんまマッサージ指圧師/27歳)

現在のお仕事を教えてください。

現在は、ご高齢の方のお宅にお邪魔させていただき、鍼灸治療やマッサージをしています。
また、次世代はりきゅうレボリューションズ(はりレボ)という団体を立ち上げ、代表として活動しています。
はりレボでは、鍼灸師という仕事を他の医療介護福祉関係職の方に知っていただいたり、鍼灸師にも他職種のお仕事を知っていただけるようなイベントを開催しています。
鍼灸の治療は、ご高齢の方に多い症状にとても親和性が高いんです。そういったことをたくさんの方に知って頂き、お役に立てるお仕事としてもっと知っていただきたい、と思っています。

高校卒業して鍼灸の学校に?

高校卒業後は、大学に進学しました。大学では心理学を専攻していました。カウンセラーになりたいと思って大学に通っていたのですが、途中で東洋医学の面白さに惹かれ、大学を卒業してすぐに鍼灸の専門学校に入学しました。高校の時から文系で生物などもやって来なかったので、専門学校に入ってからは初めて覚えることばかりでとても大変でした(笑)日中はバイトをして、夜学校へ行っていました。

心理学と鍼灸は通じるものってありますか?

鍼灸学校では東洋医学を勉強するんですが、その東洋医学という考え方が、精神的な問題に対してとても有効なんです。「ストレスで病気になる」なんてよく言いますが、東洋医学はまさにその考え方で、感情が原因で体の状態が病の方向に傾いていくと考えるんです。難しく考えなくても、例えば仕事ですごくイライラして疲れてて・・・という日に、マッサージにいて体をほぐしてもらうと体もすっきりして心も落ち着く、なんてことありませんか?心と体を別々に捉えてしまいがちですが、どちらも合わせて一人の人間ですから、とてもつながりが深いんですよ。

福祉の世界に興味を持ったのはいつですか?

大学3年生の時に、障害のある方の介助のアルバイトを始めたのがきっかけです。新しいバイトを探していて、どうせバイトするなら自分が「楽しい!」と思えることがいいな〜と思って悩んでいた時に、先輩から介護のバイトをしているという話を聞きました。「それやりたいかも!」って思って(笑)資格がなくても始められるところを探して、アルバイトしながらヘルパー2級の資格を取りました。何名か担当してましたが、車いすでひとり暮らしをしている30代の女性のお宅によく伺っていました。夜勤明けにスーパー銭湯によって、そのまま大学に行ったり、連勤の日は、「ただいま〜笑」って入って行ったり(笑)大変でしたし不安もありましたが、とても楽しかったですね。あとは、同じ大学の学生に聴覚障害のある方がいて、ボランティアでノートテイカーというのもしてました。一緒に授業に出て、先生が話している内容をパソコンや手書きで全部書くんです。私が書いたものを読むことで彼女は理解するので、責任重大でした。でもそれも、とても楽しかったんですよね。聞きながら、頭に記憶しながら、理解しながら書く、という能力がすごく伸びました(笑)

趣味は何ですか?

「表現」を感じるのが好きです。本や音楽、映画、絵画とか・・・そういう意味では建物を見たり、ご飯を食べたり、なにか空間に身をおいたり、といったことも好きです。誰かが、思いを込めて、何かを表現した結果を、今自分が感じてる、と思うととても幸せな気分になるんですよ(笑)
最近は行けていませんが、大学生の頃は野外フェスに行くのが大好きでしたね。フジロックにも、仲間とテント泊して、5日くらいかけて行ってました。自由な世界観がとても好きな空間でした。


【撮影者より】
笑顔がとっても素敵な伊藤さん。撮影中もずっとニコニコしていました!鍼灸の可能性を広げる活動している彼女を皆さんも応援してあげてください!!
Photo by Hiroki Kondo
HP:http://www.hirokikondophotography.com/