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アイコニック役人って何?ー官製フェスの作り方(前編):林檎と成孔をこよなく愛する役人のひっそり連載002

[連載] 林檎と成孔をこよなく愛する役人のひっそり連載002

前回、潔いほど自分語りに終始してしまい、これで良かったのかしらん、と一抹の不安を残しつつも、励ましのお声をいただき、すっかりその気になっている。一介の役人こと、ことがみ倫理です。

本誌ライター業然り、Twitter芸人然り、なぜわたしは「発信」するのか。
それは、役所の弱み=発信力だと考えるため、であります。
発信力。単なるプロモーションのみならず、説明能力や透明性、あるいは巻き込み力etc…多様な意味を持つ。まあ、いずれも足りていないのだけれど。
よって、まずは自ら「発信力のある役人=アイコニック役人」を体現したい(願望)というわけ。
自己顕示欲が強いだけとも言う。

役所の発信力の弱さには、ざっくり以下のような要因があると思われる。

・組織の縦割りによるカオス
(例えば病気の対策一つとっても、予防か有病か、あるいは国民健康保険か社会保険か等により、複数の部署に分かれていたりする。市民にとってはそれだけでわかりにくいし、役所としても一体的・効率的な発信がしにくい。)

・扱っているテーマ(政策課題)への自覚的な関心が薄い
(ニーズ≒社会的な要請 があるからこその政策課題なのだが、「介護」というテーマも、非当事者には関心のない話題だったりする。)

・テーマが難解、仕組みが複雑、手続きが煩雑

・情報公開 VS 不開示情報

・何かと制約が多い

・表現が堅苦しい、手法が面白くない、デザインがダサい

もうやめて!とっくに役所のライフはゼロよ!


(遊戯王デュエルモンスターズ)

できない理由を挙げるのは簡単だし、「若手役人が役所を切る!」というマッチポンプもいい加減アレなので、さて、どうしたら上手くいくのかを考えていきたい。

突然だけど、わたしはかつて「役所主催のフェス」を立ち上げたことがある。フェスの目的は「若者に対する医療福祉業界のイメージアップ」。
「いやもうそれフェスじゃねーだろ」という代物もフェスと呼ばれる昨今、しかし、この事業は紛れもなくフェスだった。

「役所がフェスを主催する」ことを通じて、わたしなりに見つけた「発信のコツ」を紹介したい。

(1)丸抱えしない
「若者に対する医療福祉業界のイメージアップ」というビジョンをぶち上げ、これを実現することだけを考えて運営を行う。
一方、コンテンツ等については丸抱えしない。フェスなのだから、主役はアーティスト(=出展者)であって、主催はあくまでも裏方である。
ここを見誤り、主催だからと言ってでしゃばると、一流のクリエイターにクソダサユニフォームを作らせるというような悲劇が起きる。
とは言え、「丸投げ」にはならないように留意したい。
ビジョンを明確に打ち出し、関係者と共有を図ること、関係者の強みを十分に理解し、適した役割を委ねることが重要だと思われる。

岡さん「フェスで流しそうめんやりたい」
わたし「ダメです」

…アレ、もうここまでで1200文字ですか?早いね、長いね?
というわけで、続きは次回に譲りたいと思います!

★ことがみ倫理先生の次回作にご期待ください!

今後取り扱ってほしいテーマがあれば、いつでもリクエストくださいませ。

※掲載内容はことがみ倫理個人の見解であり、所属するあらゆる団体の見解ではないよ。

Text by : ことがみ倫理

福祉・衛生行政に携わる自治体職員
椎名林檎と菊地成孔をこよなく愛する
ひっそりミスiD2018セミファイナリスト
@ktgm_rinrin