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アイコニック役人って何?ー官製フェスの作り方(後編):林檎と成孔をこよなく愛する役人のひっそり連載003

[連載]
林檎と成孔をこよなく愛する役人のひっそり連載003

前回は非常に中途半端なところで区切ってしまい失礼いたしました。

一介の役人 a.k.a ことがみ倫理です。

<あらすじ>
・アイコニック役人=自らがアイコンとなって役所の発信力を高める試み
・役所の発信力は弱い → 発信力を高めるには?

今回は「役所がフェスを主催してわかった発信のコツ」(2)から。

その前に、
「いや、役所勤めじゃないし、”役所の発信のコツ”なんて興味ないんだけど…」
というそこのあなた。

確かにわたしが伝えられるのは、役所の発信力についてだけれど、役所に限らず、割と他の業界にも置き換えられると思われる。
特に、コンプラ第一!の、お堅めな業界であれば。
というわけで、身に覚えのある方は前回の記事を読んでから下にスクローーール。

(2) 専門家に甘えない
(1)とのバランスが難しいけれど、欠かせない視点である。
何かプロジェクトを立ち上げる場合、様々な専門家と協働することになる。専門家に対して、役人は事務屋=良く言えばジェネラリスト、悪く言えば素人となる場合が多い。
関係者の強み(専門性)を最大限に活かすことが前回触れた「(1)丸抱えしない」に当たるわけだが、一方で、基礎的な専門領域(業界用語等もこれに含まれる)を共有できていないと、相互がより高いパフォーマスを発揮するための建設的な議論ができないばかりか、最悪の場合、信頼やイニシアチブの喪失により主催者としてのハンドリングが効かなくなる。
コンサルタントや広告代理店の言いなりになった役人がどれほどの税金を無下にしてきたか、考えるだけで頭が痛くなる。

(1)と勘案すると、「わかった気になるのはダメ、わからないのもダメ」といったところか。

(3)NO MORE フライヤー詐欺
別にフライヤーだけじゃないんだけど、WEBデザインでもなんでもいいんだけど。
ようやく役所の作る広報物、特にグラフィックデザインが、まあまあ見られる水準になってきた。いら●とや乱用は止まりませんが。
でもね、グラフィックデザインをちょっと頑張るのは、今やスタンダードであり、もっと言えば義務だと思うんだ。それだけで何かした気になってはダメ絶対。
最近よく見受けられるのは、フライヤーは良い感じなのにコンテンツが(以下略)というケース。ワールドカフェとは名ばかりの井戸端会議とかね。大丈夫、よくあるケースです。

見せ方が良いと、期待値も高まる。そこで肝心のコンテンツが凡庸だと、その気は無くとも騙されたような気分になり、せっかく頑張ったデザインも逆方向に働いてしまうというわけだ。
グラフィックデザイン、コンテンツを含め、プロジェクトとはトータルコーディネートだと思う。見てくれを良くするのは当たり前、見てくれに見合ったコンテンツを提供できるように、プロジェクト全体にコンセプトやターゲットを浸透させよう。

以上3点、雑駁に好き勝手申し上げました。
他にも挙がりそうな気もしますが、次回以降に譲りたいと思います。批判、質問、大歓迎!
散々大口叩いたんだから、アイコニック役人の今後の働きぶりに期待、ですよ。

※掲載内容はことがみ倫理個人の見解であり、所属するあらゆる団体の見解ではないよ。

Text by : ことがみ倫理

福祉・衛生行政に携わる自治体職員
椎名林檎と菊地成孔をこよなく愛する
ひっそりミスiD2018セミファイナリスト
@ktgm_rinrin