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『熱意』:AFRICAN LIGHTS 002

[連載] AFRICAN LIGHTS 002

カタカタカタ…
こんにちは、ガーナのサハラです。
まずはこの記事を開いてくださったこと、喜ばしいかぎりです。

カタカタカタ…
僕は今この記事をオフィスソフトを使って書いています。

この記事を読んでいる方々のほとんどが使ったことがあるであろうオフィスソフト。
どのように使い方を勉強しましたか?

仕事で使わなきゃいけなくなりいじっているうちに使えるようになった人、多いと思います。
若い人たちだと学校の授業で使い方を習ったと言う人もいるかもしれません(←僕は習ったので若いと言いたい)。
なんにせよ日本人のほとんどは、実際にソフトを使いながら実践的に学んでいったことでしょう。この手のソフトは使って学ぶのが一番!(?)

【パソコン授業事情 in Ghana】
しかし、ガーナに来てみると、そもそもパソコンがない!特に田舎は!
地域によって平均所得の格差が大きいガーナ。地方では個人的にパソコンを持っている人が少ないのはもちろん、学校にもパソコンがないことは珍しくありません。

と言うことは、ガーナでオフィスソフトを学ぼうにも、実践ができなくて使い方を習得するのはなかなか難しい…
じゃあ、ガーナではどうしている?

つい最近、ガーナ教員のSNSの投稿が世界的に話題になったのをご存知でしょうか?
日本のいくつかのサイトの記事にも取り上げられていました。
BBC NEWS JAPAN: http://www.bbc.com/japanese/43239356
Gigazine: https://gigazine.net/news/20180301-windows-on-blackboard/

そのガーナ教員のSNSに投稿された写真がこちら。

なんやら黒板にぎっちり細かく図と文字が書かれています。
Microsoft “Word”を使ったことがある方はすぐに気づくと思いますが、Wordの画面を手書きしています!
そう、実はこれ、パソコンの授業風景なんです。
詳しい内容を知りたい方は上の記事を読んで欲しいのですが、
この学校にはパソコンがないため、この先生はなんと直筆でパソコン画面を再現し、子供たちにオフィスソフトの使い方をレクチャーしているんです!
この先生の教育への熱意が感じ取れますね!
その熱意が世界中に伝わり、この学校にはパソコンやプロジェクターの寄付のほか、Microsoftからは専門能力開発プログラム受講権利を受けたようです。

では、うちの学校ではどうかと言うと…長くなってしまったので次回に続きます!
ではまた!

P.S. ニワトリ、卵産みました。

※掲載内容は個人の見解であり、JICA/青年海外協力隊の見解ではありません。

Text by : SAHARA

青年海外協力隊・数学隊員として2017年3月からガーナで数学の先生なう
【JICAボランティアの世界日記】
http://world-diary.jica.go.jp/saharahikaru/

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