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『支援』:AFRICAN LIGHTS 003

[連載]
AFRICAN LIGHTS 003

前回の記事にて、ガーナの学校の先生の投稿が世界中で話題になったことを紹介しました。
パソコンがない環境でも手書きで生徒たちにWordを教えるその熱意。
僕はその熱意に心を打たれ、同じく物のない環境であるうちの学校でもアイデアでカバーして、生徒にとってより良い授業をしていこうと考えさせられました。
今回はその続き。僕のいる学校はどんな環境であるかから話をしていきます。

【さて、うちの学校はというと、、、】
前記事で「田舎はパソコンがなくて大変だ!」と言っておきながらなんですが、パソコンはあります!
政府から支給されたもの、慈善団体から寄付されたものなど合わせて、だいたいデスクトップ15台、ラップトップ35台があります。
授業ではこれらのパソコンを使って実践的にオフィスソフトの使い方を学んでいます。

しかし、パソコンを授業で使い始めたのはつい最近。
なぜかと言うと、それらのほとんどは壊れていて使えなかったからです。
僕と同時期に同学校に配属されたパソコン隊員(PCインストラクター隊員)が修理をし、少し前から使えるようになりました。

そう、支援により物資不足が解消されても、その環境を持続していけなくては時間が経つと結局は支援される前と変わらなくなります。

また、他の隊員からもよく聞く話なのですが、良かれと思って支援されたものたちが、現地では使い方がわからなくて袋に入ったまま放置されていたということも。

そしてそして、ただ放置されたりしているだけならいいですが、支援が却って悪影響を及ぼすケースもあるそうです。
こちらの記事の中盤あたりhttps://gigazine.net/news/20150319-donated-old-clothes/
ガーナにおいて、古着の寄付で安く流通した服によって、現地の繊維産業の雇用減少になった事例が書かれています。一利一害。

今のように途上国に来る前からそのような話は聞いていましたが、実際にその状況を目の当たりにすると”支援”についてとても考えさせられます。

支援とは、支援するという瞬間の行為だけを考えるのではなく、それが相手に渡った後どうなっていくかまでしっかり見通さなくてはならないなと。

ということで、よく言われることですが。
支援する立場に立つ時、支援したその先までよく考えなくちゃいけないと、今回の記事で改めて思ってもらえたら嬉しいです。

P.S. アヒルも、はじめました。

※掲載内容は個人の見解であり、JICA/青年海外協力隊の見解ではありません。

Text by : SAHARA

青年海外協力隊・数学隊員として2017年3月からガーナで数学の先生なう
【JICAボランティアの世界日記】
http://world-diary.jica.go.jp/saharahikaru/

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