MENU

『アニマルセラピー(GWスペシャル)』:ファンタジーガールのワンダーランド011

[連載] ファンタジーガールのワンダーランド011

突然ですが、はじめまして、わたくし Lilyと申します❤︎

チラリ❤︎

愛しのKaoちゃんのコロボックルママが、GWの今週、本当はKaoちゃんの「ファンタジー言語療法」について書きたかったらしいんだけど、文章表現で説明するには、なかなか複雑な内容で、もう少し色々と考えたいんだってwあと、GWって世のママたちにとっては最も忙しいWeekで、今、ペットの手も借りたいんだとか…。

それで、ママが土壇場で時間を稼ぐために、『Lilyがファミリー向けGWスペシャル記事を書きなさい!』って言ったの❤︎
こんなことされちゃったら、ほんと、読者はドン引きだよね!!(笑)

だけど、ママの命令には逆らえないし、ママってそう言う人なのよ。だから、仕方なく私が書くことにしました。でも、人間じゃないからって、舐めないでほしいわ❤︎すごい、真面目なこと書くから、ちゃんと読んでほしーの❤︎

ところで、もしかして、万が一、わかってない人のためにクイズを出そうと思う。選択だから安心して!

問題です❤︎

『わたしは、なんの生き物でしょうか?』

A. エレキング
B.世界的ロックバンド Kissのドラム、エリック・シンガー
C.アイメイクに余念のないウサギ

さあ〜、どれでしょう?

いちばん、ひっかかりやすい、Bのエリックさんについては、是非、のちほど、ググって写真を見てほしいの❤︎完全一致だからw

冗談は、さて置き、正解は、紛れもなく『C』…。

そうよ、わたしはウサギなのよ!!!

ちなみに、わたしの職業は、インスタグラマー 兼 セラピスト。
つまり、わかりやすく言えば、ペットってことね!!

でも、わたしがKaoちゃんの家にやって来るまでには、それなりのドラマがあったらしいのよ。今日は、それをウサギ的観点で、サラッと喋ってみるわ❤︎

さて。
ママは、赤ちゃんのKaoちゃんをはじめて動物園に連れて行った時、楽しいはずの動物園で、Kaoちゃんが終始、不機嫌だったから、かなり戸惑ったらしいの。
懲りないママは、1歳を過ぎたKaoちゃんを2度目の動物園に連れて行って気がついた。

『原因は、臭いだ…。』って。

まぁ、動物園へ行くと、人間たちは、どんな人間でも、多少の臭みを感じて、なるべく口で息をしてみたりするらしいけど、正直、口で息をするのは自殺行為よね。鼻には鼻毛フィルターがあるけど、口呼吸は、風の谷のナウシカなら「少し、肺に入った…。」っていうことよ。

とにかく、どんな人でも臭いは感じる。
だけど、Kaoちゃんの場合は、たぶん、ASDの感覚過敏の症状で、通常の2倍か3倍くらい、臭いを感じるんだと思うの。

っていうことは…、Kaoちゃんにとって動物園は、『くさミャン地獄』だったっていうことねw

その事に気がついたママは、どうしたかって言うと、Kaoちゃんを半年にいっぺんずつ、動物園へ連れて行くことにしたらしいの…、それって拷問じゃんw

でも、ママにはママなりの考えがあって、毎日は流石に拷問だけど、半年にいっぺんのように間隔を開けながら、成長段階ギアが入る度に同じ場所、同じシチュエーションを体感させることをKaoちゃんの訓練のひとつにしてきたらしいの。匂いに対しても同じで、何度も同じ匂いを嗅がせることで、脳に匂いを記憶してもらい、少しずつ過敏を緩和させていくことを考えていたみたい。

そんな訳で、ママは半年にいっぺん、Kaoちゃんを動物園に連れて行って、Kaoちゃんのペースに合わせて、動物園を楽しむ方法を模索し続けた。動物園以外にも、リス園で、リスを餌付けするとか、動物に実際に触れさせることにも果敢にチャレンジさせたの。「臭い」より、「楽しい」が勝るようになると信じて❤︎

そうしているうちに、Kaoちゃんは4歳くらいを境に、なんと動物園だいすきっ子になってしまいました!
そして、ある日、動物ふれあいコーナーでモルモットちゃんを抱いたKaoちゃんが「わたし、ペットほしーなー」と言ったので、ママは泣いて喜んだ。動物園で泣いてばかりいたKaoちゃんが、モルモットを抱いて、「ペットほしーなー」と。夢のような姿だったんですって。

嬉しくなったママは、調子に乗って、さらにKaoちゃんを馬に乗せたりもした❤︎

馬のような知能が高い動物と触れ合うことは自閉症の人のコミュニケーション発達に効果があると聞いたからなの。Kaoちゃんは、馬が大好きになり大喜び!!

だから、本当は、セラピーのためにKaoちゃんに乗馬をやらせたかったママだったけど、日本には乗馬のセラピストはあまり多くないらしくて、なかなか良い乗馬クラブに辿り着けなかったんですって。あと、乗馬は少しお金とやらも必要らしくて。ウサギにはわからない人間事情なのね、これはw

そんなある日、Kaoちゃんは、公園でママが目を離した一瞬の隙に散歩中の見知らぬセントバーナード犬に抱きついて、「ふわふわ〜」って言いながら頬ずりをしていた!あまりにも立派なセントバーナードだったから、ママは、車イスなのに腰を抜かして、いつものように座ってしまったみたいw

そこでママは、今度は、ドッグセラピーをやることを考えたの。Kaoちゃんのおばあちゃんの家には、犬が2匹いるんだけど、この2匹が残念ながら、『介助され犬』だったため、やはり、セラピードッグとして訓練を受けた犬がいる機関を利用することを考えて、あちこちのドッグセラピー団体に連絡をとったみたい。

でも、そこでの現実はなかなか厳しいことを知った。ドッグセラピーは、福祉施設などで、団体として呼ぶ以外には、個人に対するセラピーを行なっていなかったの。だけど、福祉施設では外部からの申し出で、アニマルセラピーを受け入れている訳ではなく、あくまでも入所者や関係者に対するサービスとして行なっている。つまり、どこか、そう言ったアニマルセラピーを行なっている場所に所属していない限り、『わが子に、アニマルセラピーを受けさせたいのですが…。』というママの願いに対応していただける場所はないみたい。少なくとも、その時は見つけられなかったらしいの。

セラピードッグがたくさんいるというドッグカフェに通うことも考えましたが、場所が遠くて、駐車場の確保も難しかったし、費用的にも、いささか難しかった。なんでも個人でやるって、至難の技。

その後、テレビっ子のママは、某テレビ番組で、アメリカの自閉症の男の子が介助犬を同行することで、外を1人で歩けるようになり、コミュニケーション能力も上がったと言うドキュメンタリーを見て、電光石火のように介助犬の団体機関にもお尋ねをしたらしいの。ママって思い立ったら、吉日w

しかし、問い合わせたのは、数年前なので現在の状況についてはわかりませんが、当時、いただいたお返事の内容に、ママは少し衝撃を受けたみたい。日本では知的障がいや、認知に問題を抱えるような障がいを持っている人には、介助犬法で基本的には『犬が飼えない。』と言う考え方を示しており、アシスタントドッグを支給することができないとのこと。

介助犬については、軽い気持ちの駄目元で、問合せをしただけでしたが、結構、びっくり。だって、アメリカでは何十年も前から、様々な障がいの人に、アシスタントドッグ、サービスドッグを支給していて、知的障がいや自閉症だけでなく、精神疾患の方にも、支給している例があるそうです。支給例の数はどのぐらいかはわかりませんが。

ただ、日本では、介助犬がまだまだ少ないと言われる現実もあるし、その人に支給できる、できないと言うことは、現実問題として否めない。でも、その理由に『知的障がいの人には、犬が飼えない。』と言う考え方が含まっていることに、かなり疑問を感じたの。だって、知的障がいの人も、自閉症の人も、色々な人がいます。それに、彼らは、1人で生きている訳ではないし、犬を愛する心は、みんな同じで、介助犬を必要とする人がいて、個々の条件が整えば、支給できる状態にあるべきかなって思うから。

とりあえず、ママは、まだまだ、日本でアニマルセラピーやアシスタントドッグ、サービスドッグを利用することは、難しいのだと言う現実を改めて感じたんだって。

だから、最終的に、ママは、決めた。
『それなら、せめて、Kaoちゃんが思う存分に抱っこ出来るペットを飼おう。セラピーアニマルとして。』と。

それが、わたし、Lilyなの❤︎

ママは、何を飼うべきか、ペット選定に少し悩んだみたい。でも、ウサギにした。

それには、3つ理由があったの。

ひとつめは、ママが子供の頃から単にウサギ好きで、小学校のうさぎに毎日、おやつをあげていた思い出があったこと。

ふたつめは、うさぎを飼っている友達から、『実はウサギは無臭だ。』と聞いたこと。そうなの、小学校のウサギ小屋は臭いけれど、ペットとしてケージで生活するウサギはトイレもちゃんと覚えるのよ!だから、トイレをちゃんと掃除していたら、基本的には無臭なの!ほんとよ、わたし、無臭のウサギなの❤︎
それって、臭覚過敏のKaoちゃんにはもってこい❤︎

最後に、これは、またコロボックルの妄想らしいけど、ママは自閉症の人は、どこかウサギさんみたいで可愛いと、以前から思っていて、なんとなく親近感を感じていたからなんですって。

皆さん、このマークを知っていますか?

聴覚過敏についてお伝えするシンボルで、『よく聞こえ過ぎる』ために、福祉器具としてのイヤーマフを使用していると言うことを教えてくれるマークなんです。
イヤーマフは、公式の場などでは、ヘッドホンをして音楽を聴いているのではないかと誤解されてしまうこともあるのだそうです。『これは聴覚過敏の人が音をカットする為の福祉器具なのですよ。』と伝えています。
このシンボルにもウサギが起用されてる❤︎そうです、自閉症の方も、ウサギさんのように音がよく聞こえるのです。

そして、自閉症の方は、よく、ジャンプをして気持ちを表現してくれるのですが、ウサギさんもぴょんぴょんとジャンプしますよね❤︎なんか、似てる❤︎

あと、みなさんは、ウサギの声を聴いたことがありますか? あまり聴いたことはないと思います。ウサギさんは、鳴き声によるコミュニケーションは、あまり多くありません。でも、本当に嬉しかったり、本当に怖かったりするときには、『ピッ!ピッ!』とか『ブッブッー!』とか鳴いているんですよ。

あのね、自閉症のみなさんの中には、ことばをあまり持たない人もいます。
彼らは、必要以上に言葉で表現することはないかも知れない。本当に嬉しいとき、本当に伝えたいときにしか、お話をしてくれないけれど、その言葉はいつも真っ直ぐで、建前や嘘なんかない。本当のことしか言わないんです。本当に心を開いた人に、本当に大切なことしか言わない。無口な時も、心の中には、たくさんの気持ち、たくさんのことば、たくさんの愛情が溢れている。

私たちも、ウサギのように耳をそばだてて、本当の気持ちをよくよく聴き取って、ともに生きていけたら、素晴らしいのではないかと思うんです。
自閉症のみなさんは、コミュニケーションをとることが苦手だと言われていますが、彼らはコミュニケーションが取れないのではありません。
彼らなりの優しさ、彼らなりの愛情を彼らなりの方法でたくさん伝えてくれているのです。

だから、その独特のコミュニケーションをそばにいる私たちが、『どう受け取るのか?』によって、そのコミュニケーションが、障がいになるのか、それとも個性になるのかは、180度違ってくるのです。

っと…、

コロボックルママが、Lilyに書いておいてほしいと言いましたw

そんなママのウサギ愛によって、ペットはウサギに決定したんだけど、数いるウサギさんたちの中で、パンダメイクと痺れる耳のわたしを迷わす選んで、Lilyって名付けたのはKaoちゃんなの❤︎
Kaoちゃん、はじめて、わたしを見た瞬間に、わましを指差して「まっしろな子にする!!!」って言ってたわよ!(笑)
冒頭で、すっかりパンキッシュなイメージかもしれないけど、Kaoちゃんにとっては、わたしは純白の白ウサギだから❤︎(笑)純白のね❤︎

Kaoちゃんは、気まぐれにやって来て、大量のうさぎ用おやつをくれるの❤︎(笑)
ママは私に言うわ、「あなたのこげ茶の耳と耳の間の空間は、我が家と人類に貢献している。」って。

次週は、コロボックルママがヨーダの修行を終えて、帰って来ると思います。何のことだかわからない方、前回の記事を是非、ご覧ください❤︎
よいGWをね!!また、来週〜❤︎

keywords