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『異文化コミュニケーション❤︎』:ファンタジーガールのワンダーランド012

[連載] ファンタジーガールのワンダーランド012

先週の連載は、うちのウサギさんがお邪魔いたしまして、大変、失礼いたしました❤︎
まさかのウサギ代行記事だなんて!(笑)

「ことば」の発達について、書きたい。
今日こそは、本来、書くべきことについて書きたいと思いますが、これがまた、なかなか複雑なんです。ダラダラと書き連ねるかもしれませんが、成長過程で順を追って書きますので、どうぞお付き合いください。

まず、第10回目の記事で、2歳7ヶ月の頃、Kaoちゃんが、はじめて『ママ』と『うま』を発音できるようになったことを書かせていただきました。

Kaoちゃんの場合の『言語的な発達手順』は、基本的に、音の模倣よりも、先に、理解が優先されていました。ですから、まずは意味のインプットから入り、後から音がついてきて、口から発せられた時には、すでに理解が出来ていたことになります。

『ママ』と『うま』の後、みるみると発音の腕を上げ、日増しに単語が増えて行ったKaoちゃん。

『これで、だんだんお話できるようになるだろう❤︎』と安心したのも束の間。
ふと、気がつくと、Kaoちゃんの『ことば』という道具の使い方は、独自の発達を遂げようとしていました。言語発達に置ける段階と困難さを順番に書くと、以下の3つのような段階を経て発達していったと思います。

1. 単語は、増えるけれど、なかなか文章にならない。
2.だんだん長い文章を口にできるようになったが、一方的なおしゃべりで、会話のキャッチボールではない。
3. 少しずつ、会話が成立するようになって来たが、日常会話が成り立たず、ファンタジー会話になってしまう。

この『ファンタジー会話』が何か?については、後ほど。

とにかく、そのような状態の流れの中で、Kaoちゃんの言語発達は進んで行きました。現在のKaoちゃんは、読み書きは得意分野で、特に読む事については、すらすらと出来る一方で、コミュニケーションを独特なものとしています。コミュニケーションに置ける独自性と言うのは、知的な発達とは別問題として存在しているのです。Kaoちゃんの場合は、知的面で高いものを持っているため、一見して、会話をしてみなければ、何ともないようにも見えます。その為、周囲からは、Kaoちゃんは、とても軽度な状態だと思われがちです。しかし、彼女と実際に会話をしていただければ、彼女がどのような状態でコミュニケーションをとるのかを解っていただけると思います。

Kaoちゃんは今、日常会話が半分、ファンタジー会話が半分です❤︎
それでも、しっかりと言葉を話し、Kaoちゃんらしい、Kaoちゃんの表現で、素敵な事をたくさんたくさん、おしゃべりしてくれています。

とにかく、何をおしゃべりしても、ひとこと言う度に、可愛い!!そして、可愛い!!(笑)
親バカ120%のコロボックルには、Kaoちゃんがどんなお話をしようとエニシング OK❤︎
ワンダーランドでは、『ことば』による縛りなどない。笑顔で、好きな事をしゃべりつづければ、ぜんぶ、テレパシーで通じ、分かり合えるのです。とにかく、かわゆい❤︎ それがすべてです(笑)

でも、現実世界の社会では、『ことば』のちょっとしたニュアンスで、人間関係の全てが決まるほど、『ことば』によるコミュニケーションは重要。

私たちは、ワンダーランドと現実世界を自在に往き来して、世界を楽しむべく生まれました。

だからこそ、コロボックルは、Kaoちゃんに現実世界での『ことば』の使い方を教えています。Kaoちゃんにとって、現実世界での『ことば』の使い方は、きっと私たちが大人になってから外国語の教室に通うようなイメージだと思います(笑)

いささか、難解なのだ。

だから、この先もKaoちゃんの『おしゃべり』は、私たちが大人になってから外国語をやっても、ネイティヴスピーカーのようには会話ができないのと同じように、独特さや不自由を抱え続けていくかもしれません。

でも、『外国語の習得』を例にして例えるならば、我々は、ネイティヴスピーカーでなくても、現地で身振り手振りで会話しながら、誠実に相手と向き合う勇気さえあれば、海外でも友達はできるし、人間同士として分かり合うこともできるのでは?

つまり、異文化コミュニケーションの達人を目指すw

大切なのは、人間力と度胸!(笑)元気な心、人と繋がろうとする想いさえあれば、きっとたくさんの人に囲まれて生きていける。
ワンダーランドから、現実世界へ留学中でも、留学先で友達は作れる!(笑)国際結婚する場合もある!(笑)

っていうことで、Kaoちゃんは現在、留学中のような生活をしている感覚なのかもしれません、現実世界と言う異境の地で❤︎(笑)

それでは、具体的にどうやって、異境の地の言語とコミュニケーションを学んだらよいのかな?

Kaoちゃんは、まず…、手っ取り早く、DVDからでした❤︎(笑)

いや、真面目な話なんですが、DVDである程度、リスニングしながら映像で状況把握をして、まずは、その言葉がどんなものかニュアンスだけでも知ることは、勉強方法のひとつです。

Kaoちゃんには子供向けの様々なDVDをたくさん与えました。特に発話があった2歳7ヶ月以降は、子供向けのDVDが大活躍。内容は、アニメや知育DVDなどです。
本人自体も、それが大好きだったので、こちらがやめさせたくても、なかなかやめられないのが現状でしたが、Kaoちゃんの場合は、まずは『理解』の引き出しをフルに満たすことが1番最初の手順です。それらを反復して見る事で、Kaoちゃんの知識と理解力は、みるみる成長。

外国語の習得を目指す時、色々な方法があると思います。でも、とりあえず例文を暗記することから始める人もいますよね。そして、例文を応用して、自在に文章を組み立てられるように練習したり。

そのやり方にとても似ていて、KaoちゃんはDVDで、膨大な例文を覚えることができます。次に必要なのは、音としてのアウトプットと、実践経験。それは、後からついて来る…ついて来させる。

その『ついて来させる』が、1番のハードルで難しいわけです。私たちも、駅前留学でもしなければ、1人、DVDだけで言語マスターは至難。だから、相手のいる状態で、実践が必要なのですが、ここから先は外国語教室とは違い、ワンダーランド方式になって行きます。

ワンダーランド方式……。
それは…、えーーい、これじゃ!!

でた、飛び道具。

こっ、この写真を出すことを私は、かなり躊躇いたしました(T . T)

自分でも、改めて見て見たら、あまりの縫いぐるみの数でびっくりしちゃったので(笑)更には、恐ろしいことに、これも、まだ全てではなく、他にもたくさんいらっしゃるということです…。実家にも預けていますしw

えー、そうです。我が家は、人形館です(笑)
この人たちは、全員、ワンダーランド住人で、Kaoちゃんの言語習得を補佐するネイティヴ講師たちです(笑)

説明いたしましょう!
これらは、Kaoちゃんの好きなDVDや動画、絵本から現実世界へ飛び出して来たネイティヴスピーカーたち。コロボックルが血まなこになって、中古ショップやインターネットオークションを活用し、食費などを極限まで切り詰めながら(T . T)、清水の舞台から飛び降りたような気持ちで、全てを注ぎ込んで掻き集めてきた人形たちです(T . T)
あっ、もちろん、いっぺんに購入して与えた訳ではありませんよ…Kaoちゃんの興味範囲とともに、いつの間にか、この7年あまりで、こうなったと言う結果の写真です…。

これを『おもちゃの与えすぎ。』という、ご指摘があるであろうことは重々に承知しております。様々なご意見は、真摯に受け止めたいと思います。

しかし、私にとっては、これはすべて、リハビリ道具であり、教材でありました。

実は、言葉を話し出した当初、Kaoちゃんは、なかなか人間とのコミュニケーションに興味を示しませんでした。アイコンタクトもなく、話しかけたことも、すべてスルーしてしまい、まるで全く聞こえていない様子。おしゃべりは、自分の頭に浮かんだセルフの模倣だけを繰り返し繰り返し、口にしている状態にあったのです。私との会話も、最初は全く成り立ちませんでした。本当に全く。

しかし、ある頃から、DVDや動画に登場しているキャラクターの縫いぐるみを手にすると、びっくりするほど幸せそうな表情で、縫いぐるみを抱きしめたり、DVDで覚えた台詞を口にしていることに気が付きました。
そこで、人形を持って声色を変えてキャラクターのモノマネをしながら話しかけると、Kaoちゃんは人形の話しかけて来た言葉に反応してくれることに気が付いたのです。

DVD鑑賞等による、ファンタジーインプットに没頭してしまったKaoちゃん。
Kaoちゃんにとって、コミュニケーションをとりたい相手とは、ダイレクトにDVDや動画や絵本に出て来る、ふわふわした、小さな仲間たちだったのです。

それを見て、諦めてしまうのは、まだ早い。私は、すぐに直感しました。

『これは、使える。』

コロボックル、ひらめきました❤︎

この人たちは、Kaoちゃんに『ことば』の使い方や例文を教えてくれたDVD御出演のネイティヴスピーカーたちである。しかも、この人たちは、例文を棒読みするだけでなく、男女の声やしゃべり方の違い、個人個人の性格の違いや個性までも、教えてくれているはず。

典型的な一つの例で言えば、『アンパンマン』。アンパンマンという人はどんなしゃべり方のどんな人格なのか?彼と会話するにはどうしたらいいのか?バイキンマンとはどうしたら上手くやっていけるのか?
作者のやなせたかしさんも、生前、作品のキャラクターたちには、そう言う意図があることをお話しされていました。キャラクターの個性は、人間社会にも通じる、ダイバーシティーの宝庫ではないか!多様なキャラクターたちの存在とコミュニケーションは、まさに、人間社会の縮図とコミュニケーションを象徴しているのです。

それならば!!

DVDや動画や絵本の中から、ネイティヴスピーカーたちに出てきてもらいましょう、この現実世界へ!

そして、例文だけでなく、自由におしゃべりをしていただきましょう!彼らに、コロボックルがKaoちゃんに伝えたい言葉を代弁してもらう。そして、彼らとのコミュニケーションを確立させる。それを徐々に人間とのコミュニケーションに置き換え、すり替えてゆくのです。

Kaoさん。
彼らは、自由におしゃべりして、あなたと会話をしたがっているみたいよ?

さぁ…、Kaoちゃん。どうするかな????

次週、『人形館の謎』(笑)SFの次は、ホラーっぽいタイトルだな!!(笑)今度は、必殺!ファンタジー会話について、詳しく書かせていただきます❤︎

来週もお楽しみに❤︎

Text by : Aki
姉妹デュオグループSAKURANBOで活動中のシンガーソングライター
ワンダーランドで就業中の車イスUserママ(先天性骨形成不全症)
https://www.facebook.com/sakuranbo.music.info/

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