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正反対の二人が、これまでにない新しい学科を立ち上げる理由。「目の前の人の幸せ」を実現できる場所に。 【先端福祉ビジネス科】

2019年春、東京福祉専門学校に誕生する「先端福祉ビジネス科」。新しい視点で福祉を変えるこの学科で、いったい何ができるのか。東京福祉専門学校ケアワーク学部長の高橋利明、NPO法人Ubdobe代表理事の岡勇樹の対談形式でお届けします。

1:机の前だけでなく、現場の近くで学ぶ

ーどうして先端福祉ビジネス科をつくることにしたのか教えてください。

高橋:これまでの介護福祉の教育だけでは、現場で通用しないと思ったからです。介護福祉士の資格を取ることが優先され、社会に出て勉強する機会が減ってしまうんです。

そんな時、ある福祉の研究大会で岡さんの講演を聞いて、衝撃を受けました。岡さんがまったく新しい視点で福祉を捉えていたからです。

たとえば、学校の中では、介護施設を利用されている方のことを「利用者様」と呼んでいます。でも岡さんは「様」なんて付けずに、「Hey!」と肩を組む感じじゃないですか。

それがすごく新鮮で、人間らしく感じたんですよね。そういうアプローチができる人を育てたいと思って、一緒に学科をつくることにしたんです。

岡:そういう風に接するのに、古いも新しいもないんだけどね。そのスタイルは、俺が個人として訪問介護や障害者支援をしている中で、自然とできていったものだから。

自分も相手も自然体でいられるように、相手に合わせてどう振る舞うかは変えていて、利用者というより友達に近いのかな。

ー岡さんから見て、東京福祉専門学校はどんな学校ですか。

岡:先生の人柄がいい。俺は好きな人としか仕事をしないから、としさん(高橋)に会ったからこの仕事をしたようなもの。

小さいころから学校に対して良い思い出がないから、としさんたちに会って「先生にいい人っているんだ」って初めて思った。生徒のこと、業界のこと、教育のことまでちゃんと考えているんだと知ったから、一緒にやろうと思ったんだよね。

高橋:ありがたいです。僕が初めて岡さんに会ったときは、介護や福祉の仕事をしたい人が減っている中で、そこだけ光が差しているみたいでした。

岡さんの周りには面白い活動をしている介護福祉業界の方がたくさんいて、一緒に仕事する中で自分の世界が広がっていきました。

岡:光って言われたのは人生で初めて(笑)。

2:多彩な講師から、やりたいことをビジネスにする方法を学べる

ー先端福祉ビジネス科には、どんな特徴がありますか。

高橋:「目の前の人を幸せにしたい」という願いを、実現できる学科にしたいと思っています。誰かのために、世の中の問題を解決したいと思ったとき、その手段を学べる学科にしたいなと。実際にそれを実現している人を講師に呼ぼうと考えています。

岡:具体的には、まず「福祉提供者学」だね。これは、福祉というコンテンツを使ってビジネスをしている、尖った経営者を講師に迎えて対話する授業。

次に「福祉当事者学」。これは実際に福祉サービスを受けている人を呼んで、難病や障がいの当事者や、現場の視点から見た福祉について考える授業。

それから「開発者学」。ITやテクノロジーを活用したいろんなプロダクトを生み出している人を呼んで、それを作った想いや背景、目指すものを聞いていく。仕事観や職業観を育む授業にする予定。

大学のゼミのような形をとることで、自分で考えたものを世の中に発信するところまで経験してもらおうと思ってる。

高橋:先端福祉ビジネス科では、国家資格を取りません。その分カリキュラムを大きく変えて、新しい福祉との関わり方を見つけられる機会を増やしていきます。

ーどういう人に合っていますか。

高橋:自分と人の幸せを追求できる人ですね。

以前、オープンキャンパスで象徴的な方に出会いました。その方は服飾の専門学校で服を作っているけれども、誰が一番うまく作れるか競うことに違和感があったそうなんです。「私のやりたいことはこれじゃない」と。

そんなある日、スマホをいじっていたら、ものすごくカラフルなドレスを着て満面の笑顔を浮かべているおばあちゃんの写真を偶然見つけたそうです。その瞬間、「私のやりたいことはこれだ」と閃いた。それで高齢者のために服飾の知識や技術を生かすにはどうしたらいいかと探して、うちの学校に来てくれたそうなんです。

でもその時、まだうちにはその方のやりたいことを実現させてあげられる学科がありませんでした。今なら、先端福祉ビジネス科においでよと言えるんですけどね。その方のような、自分を生かして人の役に立ちたい人に来ていただきたいです。

岡:将来何になりたいかわからない人にも来てほしい。やりたいことのイメージはあるんだけど、今まだ世の中にないから、親や先生にうまく説明できないような人。

新学科では、自分が好きなことと生きていくために必要なこと、両方をうまくつなげて新しい価値やサービスを作れるようになる。講師陣にはそれを実現してきた先輩方がたくさんいるから、自分のイメージに自信を持って入ってきてほしいね。

あとは、医療福祉の世界にいて課題を感じているけど、その解決方法がわからない人。新しい視点から業界を見られるようになると、解決策も見つかるんじゃないかな。

ー卒業後は、どんな進路が考えられますか。

岡:可能性は無限だね。在学中からビジネスをして起業してもいいし、施設の職員として学んだことを生かしてもいい。サービス開発や、独立して施設を作るっていう道もある。

高橋:たしかに、自分の想いを形にすることを学べるので、現場を変えたり人を巻き込むことができる、しなやかで強い人になれると思います。

岡:そういう人が全国に散らばっていけば、福祉は変わるはず。最終的に、どこの学校に行っても先端福祉ビジネス科がある状態をつくりたい。

たとえば経済学部みたいに、どの大学にも当たり前にあるみたいな。最終的にはどの国でも学べるようにするところまでやりたい。

卒業生がいろんなところで集まって、「カンパーイ」って飲んでるイメージだね。今の業界だと、集まると職場や介護の愚痴が始まるのは当たり前。俺はあれがとにかく嫌なの。でもこの学科の卒業生は、福祉の話をしてもしなくてもいい、楽しい飲み会をしてると思う。

3:好きなことが、誰かのための仕事になる学科

ー最後に、入学を検討されている方にメッセージをお願いします。

高橋:こんなに楽しい世界があるってことを早く知ってほしいです。僕らからすると今の学生は何にでもなれるって思うけど、実際には自己肯定感が低くて、将来のイメージが持てないみたいにも見えるんですね。

でも、それでいいと思うんです。自分らしく何かを切り拓いていける場所がここにはある。だからまず来てみてほしいと思います。

岡:そんなに頑張らなくていいよね。好きなことがあるけど自分では無理だと思っている人も、とりあえず入ってみたらいい。自分のやりたいことを追いかけて、それが結果誰かのためになる、日本で唯一の学科にしたいね。

東京福祉専門学校 先端福祉ビジネス科(2年制)
公式ウェブサイト:http://www.tcw.ac.jp/department/advance-business/