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ジョナのオムニバスショートギャグ漫画『漫画家に明日はない』

どうも。毎度おなじみ、みんなの幼なじみ、ジョナです。

このウブマグでの連載が始まってから、僕はギャグ漫画を描くことの難しさ、毎週のようにギャグを量産することの難しさをつくづく痛感しています。

バトル、ミステリー、サスペンス、ヒューマンドラマなどの漫画は総じて「ストーリー漫画」と呼ばれており、このストーリー漫画には何十年前もの昔から変わらぬ「面白さの基本」みたいなものがあります。
多少は変化している部分はありますが、基本的に、どういう展開が読者にとってワクワクするのか、驚きを与えられるのか、意外性を感じ取ってもらえるか、このような「面白さの基本」は実は今も昔も変わらないのです。

例えば、今の若者でも手塚治虫先生の『火の鳥』や『ブラックジャック』、石ノ森章太郎先生の『サイボーグ007』、藤子F不二雄先生の『ドラえもん』等を読んで「やべーちょー感動、ちょー面白れー」とか思ったりすること、ありますよね。これはまさに今も昔も基本的な面白さのジンクスが変わらないからだというのが、僕の持論です。

しかし、ギャグ漫画はちょっと違います。
ギャグ漫画においての「面白さの基本」は時代によって目まぐるしく変化していきます。
昔の「名作」と言われるギャグ漫画を今の若者が読んでも、いまいちピンとこないことが多々あるでしょう。
わかりやすい例を言うと、一時、爆発的ブームを巻き起こしたお笑い芸人の多くは当然ながら今はテレビから消えていっています。
3.6秒バズーカ、すぐに消えました。にゃんこスターも瞬速で消えました。ブルゾンちえみもテレビの露出が減ってきました。
笑いの流行の移り変わりは、まるで隕石がガーっと地球に落ちて来て地球もろともバーンと破裂するかの如く、ガッとブームが来てバッと廃れる、そういうもんなのです。

当然ギャグ漫画の笑いも例外ではなく、時事ネタなんかぶち込んだら最後。数年後に読んでもそんな時事ネタ「あ〜そんな事あったな〜」程度にしかなりません。
例えば『さよなら絶望先生』という漫画では時事ネタが沢山盛り込まれていますが、多分今読んでもピンと来ないでしょう。まあ『絶望先生』はストーリー自体が普通に面白いので問題ないのですが。

このように、笑いの旬は常に変化していくのでギャグ漫画家たるもの、頭に生えてるお笑いアンテナで流行を常にキャッチしていかなければなりません。

なんだか難しい話をしてしまいましたが、そんな時代の変化の中で、僕は精一杯読者を笑わせようと勉強に勉強を重ね、努力していく所存でございます。しかし15年間ギャグ漫画を描いてきた僕でも、たまにスランプに陥り、「ギャグって何?もう知らん!旅に出る!」ってなる時もあります。

そんな時は旅には出ず、僕が子供の頃、初めて自分のお小遣いで買った漫画、そしてギャグ漫画を描き始めたキッカケである漫画、『星のカービィ デデデでプププな物語』を読んで、とにかくまず「自分が描いてて楽しい漫画」を意識して描くようにしてます。まず自分が楽しく描けないと、人を楽しませることなんてできません。

「楽しい」は正義ナリ。好きでやってたはずの事が「義務」に感じはじめているそこのアナタ、まずは初心に帰ってみるナリ。

以上です。
現在『ジョニーの燃えよ裁判』第5話を絶賛執筆中で忙しいので、今回は漫画のページ数を減らし、その分文章で埋めるという姑息な真似をしてみました。

それでは漫画のほうをどうぞ!

Text and Manga by : ライス趙 ジョナ