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DJ NOAH VADER:My Music Life 008

My Music Life 008

皆さん、こんにちは。

ライス兄弟の弟、チャームポイントは太眉とすきっ歯のノアです。少年期まではこのすきっ歯が自分の大きなコンプレックスでした。しかし、最近は日本でも太い眉のモデルや俳優が人気を博して、メイクでも太眉メイクなんてものがあるくらい。また、なんと近年イギリスを中心に「すきっ歯はセクシー」という風潮も出てきて、すきっ歯のモデルが雑誌の表紙を飾ってるとか。
ようやく時代が僕に追いついてきましたね。

さて、今日も音楽紹介をした後にチョロチョロっと話をしようと思うます。

まずは今日のNOAH VADER’s RECOMMEND!!!

SCHWARZ – “In Your Eyes”

いや、アーティスト名なんて読むねーん。これシュバルツって読むんですって。ドイツ語で黒って意味みたいです。ドイツ人の方、そうですよね?

ともあれ、皆さんがこのMVを見た時に真っ先に引き込まれるのは、おそらく音楽というよりも映像の方。むしろ音楽は映像の引き立て役ぐらいのレベルで映像のインパクトが強い。
そりゃそうですね。だって今なにかと話題の北朝鮮についてですもの。

この映像は、北朝鮮の中に潜入して人々の生活実態を写したドキュメンタリー映画、「太陽の下で 真実の北朝鮮」の監督とコラボレーションして、映画の映像をそっくりそのまま使ったビデオなんです。

なんか映像の話しかしてないので音楽についても話そうと思いますが、やっぱり映像の話。
いや、だってMV見てくださいよ。映像とのシンクロ率がめっちゃ高くて、一瞬この映像の為に作られたのかなって思うぐらいなんですもの。特にサビとか。
きっと映画の監督と緻密に計算しあったんでしょうね。

そして実はこのシュバルツ、この曲の前に発表した曲”Home”のMVでも、南アフリカに住む人々の生活における苦悩に関する映像を採用しています。そういった意味で、社会派アーティストという事でもあるんでしょう。

でもそもそも、「社会派」ってなんなんでしょう。辞書で調べてみたら「現代の社会問題に重きをおく傾向」の事をそう呼ぶとの事でした。
しかし、僕からしたら、この世の中の全てのことが、見方を変えたら「社会派」と呼べるのではないかとも思っています。

もちろん音楽も。

だってこじ付けと言われるかもしれませんが、社会を作ってるのも人、音楽を作っているのも人であれば、それつまり音楽=社会なんですよね。

今まで僕が紹介してきたものもそうでした。ニーナシモンな音楽性は当時のアメリカ社会の状況に多く影響し合っていました。テクノだってデトロイトに大きな工場地帯が出来て、そこに多くの若者が流入した上に、テクノロジーの進歩により電子音楽というものが生まれたから、生まれた。パンク、ロックだって反体制的なメッセージを打ち出すという意味合いもその音楽性には込められている。

全部、社会とつながっているんです。

音楽をそのままメロディーとして捉えて、そのグルーブや曲の温度を感じるだけでも、十二分楽しめます。「まどろっこしいのは無しで、音楽そのものを楽しむんだ!」というスタンスを貫くのも、それはそれで良し。

しかし、その曲にどういうメッセージが込められているのか、どう社会に繋がっているのかを考え出すと中々面白いんです。

音を通して社会に関心を持ってみる。音楽にはそういった力もあると思うんですよね。
実際今回ご紹介した曲のMVを見たら「北朝鮮ってどんな所なんだろう?」、「そこに住む人たちはどういった生活をしているのだろう?」、とごく自然に沸々と興味が湧いてきた方もおられたのではないのでしょうか?

私がこのシリーズを書いているのも、DJとして曲を紹介していく中で、それ単体で楽しんでもらい、あわゆくば自分の好みの音楽を共有できる人を増やそう、というテーマがあるのですが、それとは別に「音楽から社会へ」、興味の幅を自然に広げていただけたら一石二鳥だよね!ってところも実はあったり。

今回のこの曲はまさにそんな僕の魂胆を叶えてくれる楽曲、そしてMV。
ダンスミュージックからの北朝鮮。この組み合わせ。異色すぎてむしろ最高。

てなわけで、これからニュースで北朝鮮っていうワードが流れるたびにこの曲が脳内再生されることでしょう。されないか。

今回はこの辺で。

最後に上に書いたこの曲の前にリリースした楽曲も貼っておきます。

SCHWARZ- “Home”

それでは皆さん、良い音楽生活を!

Text by : ライス趙 ノア