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『This is it.』:ファンタジーガールのワンダーランド019

[連載] ファンタジーガールのワンダーランド019

君は、実に Kaoちゃんだ❤︎

〜「Kaoちゃん」とは〜
陽気で愉快で、実にハツラツとしている様に加え、常に自分の目的に向かって邁進している様。思い立ったら吉日。真っしぐら。「やると言ったらやるのだ!」と、言う、情熱深い心と懐の深い雄大な魂を兼ね備えた様を表現する言葉である。

Kaoちゃん的
Kaoちゃんぽい
Kaoちゃんらしい
Kaoちゃん風
Kaoちゃん並

などと活用する。

そんな あなたが、かおちゃんぽい❤︎

一粒の種を見ただけで、その種がどんな風に成長し、どんな花を咲かせるのかをすべて言い当てるのは困難なことです。大切なのは、絶え間なく水を与えること。そして、可能性を信じること。
そして、最後に、どんな花が咲いても、または、仮に花が咲かなかったとしても、決して後悔しないこと。

花の咲かない草木にも、すべて個性と使命がある。

それを信じられるかどうかは、すべて私たちの心のお話なのだから。

育んだ時間だけが、嘘をつかない。最後は全部、教えてくれるはず。

『This is it❤︎』

マイケル・ジャクソンの映画のポスターのシルエットっぽいw

さて、かおちゃんには、秘技遊びがあります❤︎たくさんあるのですが、その中でも私から見て、特に「すごいなぁ。」と感心するのは…

①ドールハウスに家具と人形を配置して眺めることにより脳内でごっこ遊び。人形に触れる必要なしw

②何回か見たDVDは、パッケージかディスクを手に持っているだけで、脳内再生。プレイヤーいらず(笑)

③好きな絵本やアニメをぬいぐるみ等で完コピし、動画などを撮影する。

写真はムーミンハウスに家具とムーミンたちを配置し、中に光を当てながら空想して遊ぶ Kaoちゃん❤︎

中は、こんな風らしいw

Kaoちゃんには、将来、好きな事を自信を持って続けられる人になってほしいと願っています。
確かにKaoちゃんには苦手なことや、発達に独自性のある事柄が沢山あります。でも、不思議なことに、私も、Kaoちゃんのパパも、「Kaoちゃんに、なるべく普通に近づいてほしい。」と願ったことはないと思います。もちろん、よりよく生きて行くために、出来ることは、1つでも多く増やしていきたいです。ずっとずっと、試行錯誤を繰り返しながら、色々な方法で生活のサポートや訓練をしてきました。でも、それは、Kaoちゃんのありのままの花の種をより良い大地に植えて、たっぷりと水を与え、そのありのままの姿で、どれほど美しく咲くのかを絶え間なく願い続けているということです。

私もかつて、自分自身のアイデンティティを確立するための闘いに明け暮れていました。いや、今もなお、そうかもしれません。

私は、アイデンティティの確立には、2つの要素が必要だと考えています。

1つ目は、『人のために尽くせる自分を見つける事。自分の成せることで、誰かのお役に立てる自分になること。』

2つ目は、『何も出来ない無力な自分を ただ 息をしているだけでも尊いと感じられる事。』

2つのアイデンティティは、真逆でありながら、実は、タマゴが先かヒヨコが先かと言うくらいに表裏一体で、切り離せないものだと思います。
人のために役に立てる自分がいるからこそ、自分のことを愛して生きられる。しかし、視点を変えてみると、自分のことを愛せなければ、人に尽くすことなど出来ない。自分のことを認められるからこそ、他者を本当に大切にできる力も湧き上がって来る。
この2つは、どちらが欠けていても、人の心を諸刃の剣にしてしまうと思う。

2つのアイデンティティが揃って、はじめて、強固な自分自身でいられるのではないだろうか?

コロボックルは、そんな風に感じながら、今を生きています。

そういったことを考えていく中で、自分を大いに救ってきてくれたのは、私にとっては、音楽でした。

実を言うと、コロボックルのお父さんも、私と同じシンガーソングライターです。だから、私の家には生まれた時から、何本もギターがゴロゴロしていたし、父のコンサートの時は、楽屋が遊び場。
その中で、父の背中をずっと見てきたのですが、私は、子供の頃、親不幸にも『わたし、音楽だけは絶対にやらない。ギターも絶対に弾かない。』とよく言っていましたw

理由はね、『お父さんと同じことは出来ないから。』
つまり、お父さんが偉大過ぎたんでしょう!←うまいこと言った!(笑)

いや、本当に偉大で。
私にとって、音楽はその偉大さを超えなければならないツールに過ぎなかったのだと思う。ギターを弾いたり、作曲したり、歌を歌うことは、自分の価値を測るためのツールなんだと、勝手に勘違いしていたんです。

でも、高校生の時、音楽の授業でギターの授業があったんです。その頃、やらないとは言え、小さい頃から父のギターの技を間近でみていましたから、簡単なコード進行くらいはギターが弾けた。それで、休み時間に、友達に頼まれてギターで弾き語りを1曲やったんです。目の前にいた友達に、遊びがてら歌っていたつもりだった。でも、歌い終わった時、音楽室にいた生徒のみんなが、こっちを注目していて、拍手してくれたんです。その中に『こんなの間近で聴いたことない!』って、言ってくれた人がいた。

その時です!

ズババババババ!!!!っていう。
雷に打たれた!(笑)

勘違いの極致、思い込みのゴングが鳴り響き、重き世界の扉は、まるで自動ドアのように開いて、センサーの感度も抜群!!

そうです。
This is it ❤︎
キタコレ! キタコレ!

私にとっての『This is it.』が舞い降りてきたんだ。
その時、思ったんです。『あぁ、これなのか。これが、父さんがやって来たことの理由なのか。』て。

それは、自分が人に尽くす瞬間の最高の奥義だった。自分自身の価値を『できるorできない』で測るための物差しではなかった。

『自分の心から湧き上がってきた行いで、人に喜んでもらえる。』

その為に生きる。

その為に歌う。

そう言うことだったのだと。一瞬で悟ったと言うか…、感じた瞬間だった。だから、私は、その日から急にシンガーソングライターになった(笑)天職だと思い込んだ。使命だと思ったんです。

『私は、音楽をやらなければ。』と。

使命を自覚して、はじめて、ギターと向き合い、歌を書くことに目覚めました。

そして、その音楽を志しながら、様々な壁にもぶつかって来ました。

その度に感じて来たこと、それが『ありのままの自分を愛せるかどうか。』と言うことです。
自分自身のありのままに 誇りを持てなければ、ステージには立てない。立つ資格がない。そう感じて来たからこそ、私は真剣に生きて来ることが出来ました。

Kaoちゃんにも、いつかは、『これだ!私はこれ!』っていう何かをみつけて没頭してほしいんです。『これをやっている瞬間だけは、私が私らしく輝いていられるんだ!』と。
『その為なら、弱い自分自身とも闘えるんだ。』と。

Kaoちゃんが、その『This is it ❤︎』に辿り着くお手伝いをすることも、今の私の使命です❤︎

何をしたらいいかなぁ?
これから、先。

Kaoちゃんには、たくさんの新しい世界に出会ってほしい。なんでも、やってみてほしい。チャンスを逃さないこと、チャンスを作り続けること、それが私の役目だと思っています。

お家でも、外でも、出来るだけ色んなことに挑戦し続けてきました。
家では、絵もたくさん描いたし、工作遊びもたくさんやりました。お料理やお菓子作りも。毎日のように、色々なことをやっています。

画家スタイルで絵を描いたりw 絵本に出てくるワンピースに似たワンピースを着ながらお話遊びをしたり。

こちらは、折紙遊びの一例❤︎ 私が作ったものですが、自分で作れなくても、コロボックルの実演模範を見ることで、どうやって遊ぶか、どうやって作るか学んでくれる。何を作るか、リクエスト通りに作る❤︎下の方に、酷い出来栄えのうさぎのリリーちゃんが……w

5歳頃からは、ギターも少しだけ弾いたり、音楽療法を兼ねたハープも習わせたり、英会話教室にも通うようになりました。

特に英会話は、Kaoちゃんの得意分野で、英語が大好きなんです❤︎ 英会話教室に通い出す前から、DVDでコロボックルとお勉強して、とても上手に英語を話します。

7歳の最近の宿題。アルファベッドも上手に書いて、頑張っています。

とにかく、今は、Kaoちゃんに『チャンスを与え続けること。』を 1番に心がけています。

私たちのように、ハンディキャップを背負って生まれて来た人に出逢うと、どうしても『出来ないこと。』や『足りないところ。』にばかり注目してしまう人も多いのではないかと思います。
でも、考えてみたら、出来ないことは誰にでもあって、足りないところは誰にでもあるのです。
確かに私たちは、独特のセンスと条件の中を生きている一面もあり、そう言う意味では、もちろん、苦労は絶えません。でも、きっと、私たちには、私たちにしか出来ないこと、感じられないことがある。それを誇りに思って、今を生きています。
障がいについて、語ろうとすると、時には『可哀想な話』だとか、『苦労話』だと言う解釈をされてしまうこともありますが、私は、それよりも、『ドラクエやFFの話みたい!』だと思ってもらえたら良いと思っています(笑)逃したアイテムの宝箱か何かを、探して、ちょっと余計に色んなものと闘ってブラブラしていたら、おもむろに人生のLevelが上がっちゃって上がっちゃって、もうどうにもこれ以上はLevelが上がらないんじゃないか? っていうくらい強くなっちゃった(笑)ラスボスも弱過ぎちゃったな!!みたいな(笑)

人生は、面白いものなんです。そう言うことなんですよ、『ありのままを生きる』っていうことはっ!

私は、『バタフライ エフェクト』っていう言葉が大好きなんです❤︎小さな蝶の羽ばたきも、巡り巡って、地球の反対側では嵐を起こしていることもあると言う。

私も Kaoちゃんも、小さな羽をパタパタと懸命に動かし続け、自分の信じた花の周りを飛び続けている。それだけで、地球の反対側には、嵐が起きているのかもしれないよ?

それを心から信じて、清々しく羽ばたいていけたなら。そのことそのものが…

This is it.
I will show you.

Text by : Aki
姉妹デュオグループSAKURANBOで活動中のシンガーソングライター
ワンダーランドで就業中の車イスUserママ(先天性骨形成不全症)
https://www.facebook.com/sakuranbo.music.info/

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