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最終回 『ファンタジーガールをよろしく!!!』:ファンタジーガールのワンダーランド020

[連載]
ファンタジーガールのワンダーランド020

哀しいけれど、まだまだ世の中には、『生産性』と言う概念でしか、命の尊さを捉えることの出来ない人たちも、たくさんいるのだと言う現実が横たわっています。

私は、ずっとずっと信じて来ました。
人間の『幸・不幸』を決定づけるものは、『生まれ方』ではなく、『生き方』ではないかと。その『生き方』を創るのは、まぎれもない本人でもあり、一番そばに寄り添っている両親や家族、そして、ひいては社会全体のあり方でもあると思います。

誰かにとっては、何の価値もないガラクタも、他の誰かにとっては『宝物』だと言えること。手の中に握りしめた小石をただの小石だと思うのか、それとも宝物だと思えるのかは、その『価値』と言う概念を信じるのか信じないのかと言うことなのです。

「ひとつの『価値』を解る。」って言うことは、本当に難しくて、とても数奇な事だと思う。その小石をただの石ころにしてしまうのか、それとも一生の宝にできるのか。それは、私たち1人1人、自分自信の中に備わっているものをどのように感じ、捉え、自身の中の可能性に目覚めていくのかという事。

だから、あなたにとっての『石ころ』は、世界のすべての価値観ではないのです。誰かにとっての『宝物』を誰かが勝手に『石ころ』と決めつけることはできないよね。

私にとっての『一生の宝』は、今、この時、この瞬間に煌めいていて、私の生命の中の永遠を刻んでいます。誰も動かすことのできない生命の真実です。

さて、みなさま。

20回に渡り、『ファンタジーガールのワンダーランド』をお読みいただき、又、応援してくださいまして、本当に本当にありがとうございました。

この7年間の中で、黙々とKaoちゃんと共に想い描いて来た日々を多くの人にお伝えするチャンスをいただき、ウブマグの主催であるUbdobeさんをはじめ、連載の間、支え励ましてくださいました、ウブマグライターの仲間の皆様にも心より感謝を申し上げます。

味覚過敏、臭覚過敏によって続いた食育困難や4歳まで続いた夜泣きと睡眠障がいのことなど、書ききれなかったことも いくつかはあり。ファンタジーガール連載で、書きたいことをすべて書いたような、書いていないような(笑)

でも、今は、ただ、7年間の胸のつかえが取れたような気持ちでいます。
出産後、当時、音楽活動と両立して会社勤めをしていました。育児休業明けで会社に退職願を出した時、退職の理由について、上手く説明する事ができませんでした。ただ、『とにかく、娘が私を必要としています。今は、それしかわかりません。』とお願いを申し上げたことを 事情もよくわからないままに受け止めてくださり、静かに送り出して下さった元職場の皆さまにも、今ならば、この7年間の本当の物語についてお伝えできるような気がしています。
そして、『自分が選んだ道に間違いはなかった。』と、胸を張って言えると思います。

この連載を楽しく読んでいただいて、皆様から感想を寄せて頂く度に、みなさまが、『すごい、面白かった!』『愉快で!』『ウケた!』っと言ってくださったことを本当に嬉しく思っていましたし、それこそ、私のお伝えしたかったことだと想いながら、書き続ける勇気をたくさんいただたてきました。ありがとうございました。

その上で、このファンタジーガールの中で綴って来た、一言、一言、1文字、1文字は、正直に言うと『笑いを取ろう!』とか、『面白くしてやろう!』っとか、そう言ったことを意識したものでは、全く、ありませんでした。

念の為に申し上げますが(笑)、全くのノンフィクション、ノンコメディー、ノン脚色で御座います!
えー、ノンコメディーで御座いますよ❤︎(笑)だって、『本当にそうだった。』、それを書いただけだったので❤︎(笑)

これは、すべて私と娘が描いて来た心の中の世界の真実であります。

人間は、置かれた境遇をどのように捉え、どのように感じるのかによって、生きる型は全く違ってくると言うことです。

この7年間の中で、コロボックルが声もあげずに目頭から涙を流した夜だって、たくさんありました。でも、もう、その理由にいて、これ以上 詳しく語る必要もないほどに、私たちは、すべてを越えて今、ここにいる。

何が不運で、何が幸運なのか?何が不幸で、何が幸福なのか?何が不自由で、何が自由なのか?

あなたは、その答えを知っていますか?

私は、その答えを娘が生まれるよりも、ずっと前から。私が生まれたその日から、考え続けて来ました。

今、私は、不運の中の最高の幸運に感謝をしています。そして、不幸中の最高の幸せに感謝し、不自由の中に残された最高の自由を手に入れるために、今日も明日も歩み続けています。

それが、私たちのワンダーランドなのです。

この連載の中で、私はKaoちゃんへのリハビリ、発達支援を自己流で行って来た様子を紹介しましたが、この7年間の私たちの取り組みが、彼女の発達にどのような影響を及ぼしたのかについては、具体的な成果や結果があったかどうか、全く確かなことはわかりません。

コロボックルが、どうこうしなくてもKaoちゃんは今の生活や言語レベル、コミュニケーション能力、ソーシャルスキルを得たかもしれませんし、もしかしたら、コロボックルがどうこうしなかった方が、Kaoちゃんは、もっとしっかりと成長した可能性だってある(笑)

又、家族をはじめ、医療機関、保育園、小学校、お習い事の教室、地域の皆様や友人たち。Kaoちゃんに関わってくださった、すべての皆様のあたたかいご支援が、どれほどに娘を成長させ、私を励ましてくださったことか、はかり知れません。この7年間、皆様のお力に勝るものは、何もありませんでした。

私は、『こんなママで良いのだろうか?これでKaoちゃんは幸せなのだろうか?』
常に、母親として自問自答を続けて来ました。

しかし、私の中で、たったひとつだけ、絶対的な自信を持っていることがあります。

それは、やはり…

『All you need is love.〜愛こそすべて〜』

っと言うことだと思います。

それ以外は、この7年間、私はKaoちゃんから、ひたすら学ぶこと、気付かされることばかりでした。
すべて、Kaoのお陰です。
今日までのすべて、慈悲深い娘が、私を母として選んで生まれ、私を母として立ち上がらせ、寄り添い、励まし、『ママは、ママだ。』と言葉でなくても、その笑顔で教えてくれていました。そして、たくさんの幸せで、私たち夫婦の日々を埋め尽くしてくれて来ました。晴れの日も雨の日も、すべてが幸福の糧となる魔法を抱きしめて。

一睡も眠れずに、Kaoちゃんを抱きしめていた夜もあった。明け方に窓の外に夜空のカーテンの端が、チリチリと燃え出して、新しい一日が目を覚ますのを見ました。
私は、Kaoを抱いたまま、子守唄を口ずさんでいました。

さっきまで、電池は空っぽで、もう一歩も動けないと思っていた。もう、このまま、石のように固まっていくような気がしていた。
それなのに、どこからか湧き上がって来る、明日の香りに胸の端がチリチリとチリチリと燃え出してくる。

娘の寝息と鼓動が、まるで行進曲のように聴こえた。『また、今日がはじまる。』と思った。

『また、今日が はじまるんだ。』

人間は、なぜ生まれ、なぜ生きていくんだろうか。
私は、この人生の物語をやがて完結させなければならない。

どんな最終回を用意したら、また次の命の物語を読みたくなるだろうか?

また次の命。また次の命。

そして、また、次の命へと。

この物語の一言、一言、1文字、1文字が、面白くも、可笑しくも、命の大行進のビートを叩き続けている。

この連載のチャンスをいただいたとき、書こうかどうか、書けるのかどうか、一瞬、本当に迷った自分がいました。
でも、勝手ながら、私は私のひとつの目的を叶えるために、この連載を書かせていただく決意をしました。

今から、お伝えすることが、私の言いたかったことのすべてであり、この連載の私の勝手な目的であります。

命、ひとつを糧にして、小さな娘を膝に抱えながら、凸凹とした道をゆっくりと歩いて来ました。

Kaoは、とてもいい子です。不思議で、可愛くて、優しくて、明るくて、とても美しい、本当にいい子です。又、Kaoは、強くて、とても素晴らしい女性です。未来は、必ず、自分自身の道を自分らしく切り開いて、人生を謳歌していくでしょう。私は、彼女をひとりの人間として、心から尊敬しています。

だからこそ、私たちの命をかけて、お守りしたい、私たち夫婦の大切な大切な、お姫様です。

これからも、命のある限り、彼女のそばで力を尽くし、日々を鮮やかに塗り替えて、力強く、生きて生きて、生き抜いていきたいと思います。

しかし、
私も生身の体、そして病と闘う体ゆえ、いつ、いかなる時に、どんな事があるか、それはわかりません。

どうか、

どうか、みなさま。
世界中のみなさま。

ファンタジーガールこと、Kaoちゃんをよろしくお願いします。

この7年までの0歳からの出来事は、きっとKaoちゃんには幼い記憶の片隅のぼんやりとした思い出となることでしょう。私は、この7年の黄金の思い出を記録し、残すことが、いつの日か彼女の役に立つ事、困った時の道しるべとなることを願っています。そして、もしも、どこかで、私たちと同じ境遇の中を懸命に歩んでいる人たちに少しでも明るい未来と勇気を感じていただけるのであれば、これ以上の幸せはありません。

重ねて、世界中のみなさまに。

『どうか、
私のファンタジーガールをよろしくお願い申し上げます。』

そう、お願いを申し上げ、最終回のファンタジーガールとさせていただきます。

プロローグでもお伝えしたように、『うちの可愛い子をよろしくお願いします❤︎』と言う(笑)結果、お見事なまでの120%の親バカ連載で締めくくらせていただきます!

最後になりますが、最近、小学校の下校時、迎えに行くと、ランドセルを背負ったKaoちゃんが膝に飛び乗ってきます(笑)
猛暑のせいもあり、歩けない、歩きたくないとのことで、ランドセルを背負ったKaoちゃんを膝に座らせながら、家まで歩く日々です…すげーよ、コロボックルw

『さすがに、いくらなんでも、そろそろ抱っこは難しいよ…』って言うことをどうしたらKaoちゃんにわかってもらえるのかと。考えておりましたら、ふと、同じくウブマグの連載ライターであります、ハーマンさんの『介護福祉の本能的検証』と言う記事が頭に浮かんで参りました❤︎
介護福祉のあれこれをハンバーガー何個分とか、そういう意表を突く発想で教えてくださるんです!私、ハーマンさんの発想も、Mow&Leeさんの絵もとても好きで、すごく印象に残っておりまして!

その『介護福祉の本能的検証』をヒントにして、Kaoちゃんに伝えてみました。

7歳18kgは、約1kgのネザーランドドワーフ、うさぎのリリーが約18匹分だって。かあさん、うさぎ18匹+ランドセルは、さすがにキツイってば…(笑)

まぁ、Kaoちゃんとしては、『自分が、うさぎ18匹。』と言う事実の方が驚愕すぎたようで…その日は、18匹のうさぎ+ランドセルが泣き暴れているのを連れ帰る結果となりました❤︎(笑)

まだまだ、しばらく時間がかかりそうですが、根気よく語っていこうと思います❤︎さて、コロボックルは何匹まで、うさぎを抱っこできるでしょうか?!
本能的挑戦は続く❤︎

ハーマンさん、ありがとうございました!私、ハーマンさんのファンですよ!

Kaoちゃんもコロボックルも、出没系女子で御座います❤︎これからも、みなさまの元にひょっこりと現れて、ノンフィクション、ノンコメディー、ノン脚色で笑いをお届けいたします❤︎
コロボックルは、ミュージシャンとしても頑張りますので、音楽でも、またみなさんにお会いできる日を願っています❤︎

それでは、みなさま、また、お会いしましょう〜〜!!!!

Text by : Aki
姉妹デュオグループSAKURANBOで活動中のシンガーソングライター
ワンダーランドで就業中の車イスUserママ(先天性骨形成不全症)
https://www.facebook.com/sakuranbo.music.info/

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