MENU

HIP-HOP×福祉?!男気ラッパー晋平太さんとMUKU松田兄弟、夢の対談!〈 前編 〉

福祉とHIP-HOPの親和性?!
日本を代表する”男気ラッパー”と
福祉のこれからを担う”話題の双子”が
居酒屋で腹を割ってガチトーク!!!

*

HIP-HOPファンの皆さん、
お待たせいたしました!

今回のゲストは
なななんと!!!

ラッパーの晋平太さん!
そして、MUKUの松田兄弟です!

晋平太
MC。1983年東京都生まれ、埼玉県狭山市育ち。フリースタイルでのMCバトルを得意とし、数多くのMCバトルにて輝かしい戦歴を残してきた。現在フリースタイルの伝道師として、全国各地でラップ講座を開き、フリースタイル及び日本語ラップの普及活動を行なっている。

 

MUKU
“ちがう視界から、ちがう世界を描き出す”をテーマに、強烈なアイデンティティをもつアーティストが描くアート作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するブランド。クリエイティビティを徹底的にブランディングすることで、社会に新しい価値の提案を目指す。2016年六本木アートナイト、国立新美術館の展示会、伊藤忠青山アートスクエアの企画展、FashionRevolution、代官山蔦屋書店のフェアへの参加など、福祉の枠を越えた精力的な活動を行う。
松田崇弥(弟)
1991年5月8日生まれ。岩手県出身。双子の弟。東北芸術工科大学 企画構想学科卒。MUKUの、企画・プロデュース全般を担当。
松田文登(兄)
1991年5月8日生まれ。岩手県出身。双子の兄。東北学院大学 共生社会経済学科卒。MUKUでは、新規営業開拓・契約等を担当。

 

毎度豪華すぎるゲストに、ウブマグ記者は冷や汗が止まりません。

晋平太さんといえば
フリースタイルダンジョンをはじめとしたMCバトルでの
男気溢れるパフォーマンスで有名な
HIP-HOP界の重鎮とも言える存在!

実は最近NHKバリバラへの出演をはじめ、
こんな活動もされているのです。


▲お年寄りとラップ?!

むむむ。

音楽界にとどまらず、
福祉、教育分野にも旋風を巻き起こしている
晋平太さんの活動が・・・

気になる!!!

と、いうことで。

福祉界の期待のHOPEとして
各メディアから引っ張りだこ。
そして何より
大のHIP-HOPファンでもあるMUKUのおふたりと
緊急対談を行わせていただくことになりました!

ちなみに今回の対談は

お酒の場でインタビューを行う実験企画
「ウブ呑み」に挑戦!

堅苦しい話は無し。
お酒の場だからこそ聞ける、ここだけの本音トーク!

読者の皆さんも
ゲストのお三方とお酒を交わし、
腹を割って呑み語らっているような
そんな気持ちで、ぜひ、お楽しみください。

*

*

*

バリバラ出演にお年寄りのラップ教室。
活動の背景にある、ひとつの信念とは?

ウブマグ
晋平太さん、崇弥さん、文登さん、本日は、よろしくお願いします!
崇弥さん
今日は晋平太さんにお聞きしたいことがたくさんあるんです!
晋平太さん
どうぞどうぞ。
文登さん
晋平太さんが、NHKのバリバラに出られていたり、東村山市のお年寄りとラップをしてたり。「人がラップを通して何か気づきを得て、新しいことに挑戦するっていう場」を提供されている様子を拝見して、すごいなと思っていて。
崇弥さん
今までHIP-HOPって、アンダーグラウンド的な感じで「それがリアルじゃねーことはやらねえ!」みたいな、ある意味閉鎖的なイメージがあったんですけど。晋平太さんは、教育的なところから新しいことをされてる印象を受けています。その点は、何か福祉・教育に対して求めていることや理想があるのでしょうか?
晋平太さん
俺は別に、何か求めてるとか、教育のためにこういうことをしてるんだっていうのは一切ないなあ。ただ、求められたことをやっているっていう感じ。まず、職業柄「どうやったらラップ上手くなれるんですか?」っていうのはすげー色んな人に聞かれるから、そしたら「じゃあ、やるか!」ってなるでしょ。で、そういうことをしてたら、「本出しませんか?」って言われて。
ウブマグ
こちらですね!

▲晋平太さん著 「フリースタイル・ラップの教科書 MCバトルはじめの一歩 」
 
晋平太さん
で、だんだんラップの教室とかにも呼ばれるようになって。そしたらどんどん周りも面白がって。「もっと色んな人でもできるんじゃないか?」って、ノリノリで言ってくるんだよ。僕も毎回挑戦させてもらっている感じです。
晋平太さん
俺はラップって、言葉さえできれば誰にでもできるものだとと思ってる。誰にでもできるし、すごく楽しいものだから、みんなに知ってもらいたいなって、すごく思ってるの。だから、そういう企画も元々の自分の考えと一致するからやってるだけで、逆に教育とか福祉に何か求めているっていうのを全くなくて。逆に何かできることあれば使ってもらえたら嬉しいなってぐらいの思いなんだ。
「何かあるから」してあげたいとかいうよりは、教えて欲しいって言ってくれる人が「そこにいるから」教えるってだけだね、本当。
ウブマグ
めっちゃフラットな感覚で活動されてたんですね。
晋平太さん
楽しそうだったらやるって感じで。あんまり深く考えてない。何て言うんですかね。世間の事とか、あんまりよくわかんないですけど、俺は「カッコイイ」ことがしたいなって思ってるから。「カッコイイ」の概念は人それぞれかもしれないんですけど、俺は俺の中の「カッコイイ」に即していればいいと思ってるの。
 

今の晋平太さんを作りあげているのは、
HIP-HOPの四大精神。

晋平太さん
「今ないことをやって、世の中を少しでも良くしよう」っていうのがHIP-HOPなので。僕らはそれを「フレッシュ」と呼ぶんですけどね。まだないことをやって新しい価値観を生み出すことが「HIP-HOP」なんですよ。元々あるものを変形させたり、ないことを作り出して、それを勝手にHIP-HOPとして世の中に出してるだけだから。だから、福祉とか教育だって、当たり前にHIP-HOPにできる。
晋平太さん
僕も一番大事にしている「Peace,Love,Unity,and having Fun!」っていうHIP-HOPの四大精神があるんです。 Peaceは平和、Loveは愛、Unityは団結して、Funは楽しむ。それがHIP-HOPの一番のルールなんです。もしかして、馴染みのない人には、あんまりそういう印象がないかもしれないんですけど。
ウブマグ
意外です!すごく優しい世界じゃないですか!
晋平太さん
元々悪口言うための道具じゃないし、ギャングが争い合うためのものでもないし。むしろそういうのを止めるためにコミュニティ内でできたものがHIP-HOPだから。だから俺らにとって、コミュニティとか地域とか、教育っていうのも、すごく大切な要素なんです。
晋平太さん
「自分たちが住んでる街を自分たちでよくする」、「自分たちの後輩を自分たちがよく導く」、福祉に繋がる事で言ったら「先輩が正しい事をしていたらリスペクトして話を聞く」、僕はそれがヒップホップだと思っているから。だから、俺がしてる事だってだいぶ変形させてるけど、ああいうことすることでどんどんいろんな人にその精神を知ってほしいと思うし、HIP-HOPってそういうもんなんじゃないかなって思ってる。
文登さん
社会を変えてやろうとか、いいことしようとかでもなく、ただただ、晋平太さんの中で筋を通してらっしゃるんですね。
崇弥さん
自分を貫いた先に、偶然福祉とか教育があったっていうことですよね。でも、実はそれもごくごく自然なことですよね。教育だって福祉だって、本当なら、誰にでも関わりのあることだから。
 

遠いようで近い?
HIP-HOPと福祉・教育の「親和性」


崇弥さん
逆に聞きたかったのはHIP-HOPと教育とか学ぶっていうことに対して、僕はすごく親和性を感じていて。
晋平太さん
めっちゃあると思いますよ!めちゃくちゃあると思うし、そういう音楽ですよね、元々。
文登さん
うんうん。
崇弥さん
うんうん。
晋平太さん
自分たちがどういう街で生きて自分たちどう生きていくかっていうのを人に伝えるための音楽なので。
文登さん
うんうんうんうん。
崇弥さん
うんうんうんうん。
晋平太さん
っていうかすいません!相槌が超絶気になるんですけど!!!シンクロ率高すぎ!
ウブマグ
双子っぷりが凄い。笑
晋平太さん
相槌がステレオで鳴ってる。さすが双子。笑
崇弥さん
え!すいません!
文登さん
無意識でした。笑

▲ついついシンクロしちゃう、おちゃめなMUKUのお二人。
 

「今日を、明日を、少しでも良くするために。」
“HIP-HOPだからこそ”届けられるメッセージ。

晋平太さん
いやでも本当だと思いますよ。HIP-HOPって「自分が誰なのか」っていうのをすごく考える音楽なので。「こんな世の中だけど、なんでだろう」って気持ちがあったとして、それを文句言うためじゃなくて、そこからもっと良くするためにあるっていう音楽だから。それは突き詰めていくとやっぱり教育って言葉に繋がっていくんだと思います。
晋平太さん
「例えば自分を出せないで苦しんでいる若者がいる。そしたら、そういう子を救ってあげるのがHIP-HOPだし、こうやって自分を表現する方法もあるんだよっていうのを提示してあげるというのも、すごくHIP-HOPに必要な要素だと思う。
文登さん
ほんと、HIP-HOPに救われている若者はたくさんいますよね。
晋平太さん
「エデュテインメント」っていう言葉があるくらいだからね。これは、KRS-Oneって言うラッパーとかが言ってることなんだけど。「educationー教育」ていう意味の言葉と「entertainmentーエンターテインメント」っていう言葉を混ぜて「edutainmentーエデュテイメント」と言うの。やっぱりヒップホップもその時その時どんな音楽が流行ってるかっていうのはいろいろあるんだけど、僕がHIP-HOPに一番はまりたての時にはちょうどそういう思想が流行っていて。
崇弥さん
エデュテインメントっていいですね!特に若い人たちは、エンターテイメント性の高いものに対しては、より興味を持って熱中しますし。実際自分もそういうものから多くのことを学んできたき気がするなぁ。
晋平太さん
「コンシャスラップ」っていう意識が高いラップのジャンル、それが強かった時に僕は影響を受けたから。それで言えばPublic Enemyなんかが有名だね。彼らが活躍したのだって、黒人差別がひどかった、ロス暴動の時ですよね。差別から人々を解放するために、権力と戦おうってメッセージを掲げて歌い続けていた。僕たちの文化には、そういう社会に対する問題提起的な側面っていうのが、昔から脈々とあるんだよ。だからもう本当に「教育」「福祉」っていうことをやっていくっていうのも、HIP-HOPとして当たり前だと僕は思っていて 。

▲Public Enemy (ニューヨーク出身のヒップホップ・グループ。)

晋平太さん
もちろんギャングスターラップが流行る年もあれば、抗精神薬みたいなのが流行っちゃって、ドラッグだとかが問題になっちゃうこともある。そこですごいメランコリックな自閉気味のラップが流行ってるっていうのもある。だけど、その自殺願望があるっていうのだって、ある意味「告白」じゃないですか。それで実際人が死んでしまうのは良くないけど、俺も同じ気持ちなんだよって言うことによって、「じゃあどうしようか」っていう風に、そこから明るい方向に導く事だってできる。
文登さん
確かに。そういう時、音楽って強いですよね。
晋平太さん
彼らも七色のドレッドとかして全身にタトゥーまみれだけど、それがまた、若者の共感を呼んでいるわけだし。ああいう風貌だからこそ共感を呼ぶ立場になりやすいですよね、ラッパーって。だからこう、「何を発信するか」っていうのが大事になってくる気がする。彼らが「自殺する気分だったけどそれは明日にしよう」と言ったら「僕も明日にしよう」ってなる。その繰り返しでいいじゃないですか。1日生き延びればいいじゃないですか。そしたらまた明日いいことあるかもしれない。
晋平太さん
時代時代でメッセージが変わっていくかもしれないけど、今日を、明日を、少しでも良くするために、いいことはいい、間違っていることは間違っている、って伝えていく。結果、そういうことの繰り返しが教育っていうことにも繋がっていくんじゃないかなって思う。
ウブマグ
教育に関しては私もかじっていますが、全くそうだと思います。算数、国語を教えることだけじゃないですからね。何よりもまずは、生きてていいんだ、それが素晴らしいんだ、っていう、自己肯定感を持たせてあげる。そこから、じゃあ何がしたい?何ができる?っていうことを考える。そういう気持ちを育てることが教育の本質だと思います。
晋平太さん
やっぱりさ、若者が元気ないのが一番ダメじゃないですか。国として。その辺は俺だってすごい気になる、若者が若者らしくないっていうのはね。僕も若者と接する機会は普通の35歳よりは多いと思うので、彼らのあり方とかはすごく気になりますよね。やっぱり最近は、周りを気にする子、出過ぎないようにとかはみ出さないようにとかする子が多いなって思う。ちょっとでもはみ出したらアウトっぽいですよね、今。SNSがあるからなのかなー。
たぶん、同調圧力が半端ないんだなぁと思いますけどね。
文登さん
同調圧力、確かに若い人にはあるなってすごく思ってる。色々なものに興味はあるんですけど、その興味に対して行き過ぎないように行き過ぎないようにするっていう傾向があると思っています。それは福祉にも言えることで、「人と違う」ということに対して、どうしてもみんな恐怖を感じてしまう。
晋平太さん
すごくもったいないですよね。例えば困ってる人に手を差し伸べようっていうのもさ、それを恥ずかしいと思っちゃう人もいるかもしれない。電車で目の前に具合の悪そうな人がいて、その人に席を譲ってあげようかな、どうしようかなって思って、結局寝たふりしちゃうみたいなやつね。
崇弥さん
ありますねー。
晋平太さん
若者って、カッコ悪いこと嫌いじゃないですか。そのくせ、どっちがカッコ悪いかっていうのをあんまりわかっていないっていうか。「いやいやそっちの方が絶対カッコ悪いから!」っていうほうに同調圧力で流されてしまう。みんなと一緒じゃないとカッコ悪いっていう気持ちも分かるけれども、そこで流されちゃう方が本当はかっこ悪いし、困っている人を助けないっていうのなんて、もっともっとカッコ悪い。
もしかしたら、自分が困ってたり切羽詰まってたりするのかもしれないけれどさ。それ助けないっていうのは逆に不自然だよね。
 

*

*

*

*

*
前編は、ここまで!

いかがでしたでしょうか?

目の前のモノコト、そして人にまっすぐに向かっていく晋平太さんの男気。
松田兄弟の鋭い着眼点と、HIP-HOPへのリスペクト。

現場の盛り上がりと熱い空気
伝わりましたでしょうか?

後編では、さらに深く掘り下げながら、

「福祉×HIP-HOPの可能性」について。

そして、

これだけは聞いておけ!ウブマグ読者に向けた
「晋平太さんセレクトのHIP-HOPソング」
について、松田兄弟と共にお伺いしています!

アルコール量もいい感じになって、
どんどん盛り上がる現場。
果たして無事対談を終えることができるのか?!

次回の更新を、
どうぞ、お楽しみに!!!

※ MUKUの商品をHALUで扱っています!
  ぜひ合わせてご覧ください。
https://halushop.official.ec/categories/1137820
 
 
本日のウブマグ記者/しょこ

レペゼン新潟。夏は暑くて、冬は寒くて、一年のほとんどは曇り。これといった観光地もなく、他県から友達が遊びに来るとなると案内に困ってしまうような街ですが。それでもやはり、心の奥底に「レペゼン」の気持ちはあるようで。誰かに馬鹿にされようものなら「お前、一生柿の種とルマンド食べるなよ!!!」と、理不尽な暴言を吐きます。おいしいよね、ルマンド。。。