MENU

HIP-HOP×福祉?!男気ラッパー晋平太さんとMUKU松田兄弟、夢の対談!〈 後編 〉

福祉とHIP-HOPの親和性?!
日本を代表する”男気ラッパー”と
福祉のこれからを担う”話題の双子”が
居酒屋で腹を割ってガチトーク!!!
*

超人気ラッパー晋平太さんと
MUKUの松田兄弟のHIP-HOP愛溢れる対談!
後編です!

((前回の記事はこちら))

お酒もすすみ、
トークにもさらに熱が入る3人。

そして話題は、
MUKU松田兄弟の感じる「社会課題」について。

危惧される「言葉のひとり歩き」と
MUKUが伝えたい、もっと大切なこと。

晋平太さん
逆に、僕は松田くんたちに、何をしていくことがこれからの福祉なのかっていう部分を、教えてほしいなと思っていて。ふたりが感じている問題点とか、課題感とかも合わせて聞いてみたい。
崇弥さん
さっきの同調圧力っていうところに繋げて言うと、最近、福祉に限らずですけど「違いを力に変える」とか「ダイバーシティ」とか「インクルージョン」とか、よく言うじゃないですか。僕たちはその言葉だけが一人歩きしてるような印象を受けていて。
文登さん
「こうしなきゃいけない」とか「みんなで手と手取り合って仲良く行きましょう」とかっていうのが、わりと同調圧力として一人歩きしてしまっている傾向があるように思うんです。本当はそういった同調圧力を起こすよりも、やることあるんじゃない?って思う。例えば僕は、そんなことよりもまず、知的障がいのある人に興味がないとか、触れたことがないとか、一切接触が起きてないっていうこと自体が、一番の問題なんじゃないかと思っています。
晋平太さん
触れ合わないですよね!触れ合う機会がないんだもん!
文登さん
別に触れ合いたくないってわけじゃないんですけどね。そうなんですよ。
崇弥さん
だから僕らは0から1の機会を増やそうと思っていて。
晋平太さん
うんうん。身近にそういう方がいないと、まず一番最初に考えるのって難しいと思う。僕もたまたま僕の友人になった人の子どもに発達障がいがあることがわかって、そこで初めて触れ合った。その子はね、言葉はあんまり喋れないんだけど、音楽を覚えられる子で。
文登さん
あ!僕たちの兄もそう同じ感じです!
ウブマグ
音楽には反応するっていう方、多いですよね!
 

晋平太さんが経た出会いと
そこで感じた「才能」


晋平太さん
そんなこと言われちゃったら「じゃあ、考えますか!」ってなるじゃないですか!
その子から話を聞いて、今の気持ちを伝えてもらったの。自分が誰なのか、どう思ってるのか、毎日何をしてる時が楽しいのかっていうのを、少しずつで。そしたらね、「一生懸命生きています。幸せに今を生きています。」っていう風に言ったんですよね。それがもう、すごいなと思って!そしたら親も喜んでくれたし、本人にも「練習しろよ?」って言ったら、ちゃんと毎日練習してるらしくて。
ウブマグ
すてき。よっぽど嬉しかったんでしょうね。
晋平太さん
そのちょっとあとにも、友達で手のない奴が現れて「俺もラップ好きでさ〜!」みたいな感じで寄ってきて。「晋平太くんのこと見てるよ〜!」みたいな、軽いノリのやつだったんだけど。「俺もやってみたい!」って言うから、教えたの。
晋平太さん
そしたらさ、やっぱりそう言う経験した人たちって、心情の変化に段階があるじゃないですか。ストーリーがあるんです。「最初は死ぬほど嫌だったしなんで俺だけなんだって思ってた。」とか。「だけど親が何でも挑戦させるもんだから、できないということを許してくれなかったから、だから、あの手この手を尽くすんだ!」みたいなことを、手がない奴が言うわけですよ!これが俺の奥の手だ!!!みたいな。それ完全にパンチラインじゃないですか!こいつやべえってなって。だって、手、ないんですよ。脇とかに挟んでマイクを持って、そんなこと言ってさ。俺そこで結構撃ち抜かれちゃって。お前かっこいいな!って。
文登さん
超パンチラインですね!
崇弥さん
カッコイイ!!!
晋平太さん
そうやって友達が増えてくとね、気になってくるんだけど。でも大人になるまでそういう友達いなかったので。
文登さん
なかなか出会えないんですよね、今の社会だと。
晋平太さん
そういう機会がいっぱい作れたらいいよね。今ちょうどパラリンピックもあって「行きましょう!」っていう勢いのある状態になってるじゃないですか。だから、このタイミングで。今だからやるっていうのが大事だと思いますけどね。
崇弥さん
注目されている今が大きなチャンスですよね。
晋平太さん
ラップって、ネガティブなことをどんだけポジティブにひっくり返してとかっていうゲームだから。それできるのって、お笑い芸人かラッパーくらいなんじゃないかな。「こんだけきつかった」っていうエピソードを、彼らは笑いに変えるでしょ。僕たちだって、曲とかフリースタイルに変えていける。
晋平太さん
逆にいえば、いいネタ、いいラップができるのってそういう経験してるからじゃないですか。さっきの彼だって、手がないから、あの手その手この手って言える。その経験が才能ですよね。そのパンチライン一個で、下手したら世の中変わるかもしれない。すごい勇気づけられる人もいっぱいいると思う。
文登さん
逆境の経験が、表現の肥やしになりますね。
晋平太さん
いいラップするやつって、こう、何か欠けてたりとか、不満があったりとか、そういう奴が多いんだよね。だからって言うのも失礼かもしれないけど、障がいっていうものを乗り越えようとしている人たちは、表現方法として、ラップってすごくいいんじゃないかなって思う。そういう経験をした人達だからこそ、世界を変えるような言葉が生めるんじゃないかな。
ウブマグ
障がい当事者の方でこういう気付きができてる方ってどのくらいいらっしゃるんだろう。そのことに気づいて、一歩踏み出したら一気に世界が変わるかもしれませんね。
晋平太さん
もしもそれで、何か傷つけられたりすることがあったらすぐ俺に言え。って感じですね。俺かKダブシャインに言えって。笑
文登さん
Kダブさん!おっしゃってましたね!


▲参考資料 Kダブシャインさん「Save the Children」(児童虐待をテーマにした名曲)

晋平太さん
ね。でも、そういうことですよね。Kダブシャインさんだったら「児童虐待が問題だ。守んなきゃ。」って言って、「泣いてる子どもを見つけたらすぐ俺に言え。」って。「すごいなあ、Kダブ。」って子どもの頃は思ってましたけど、同じですよね。そういうことをやっていかなきゃいけないんだな、おっさんは。って思いますけどね。笑
崇弥さん
かっこよすぎる・・・。
文登さん
心強すぎる・・・。

遺書ラップ?!
ラップだからできる、自分だけの一曲。

崇弥さん
以前、晋平太さんとお話しててすごく印象に残っているのが「生きてる人は誰でも全員、自分の人生を奥の底から語ったら、一人でも名曲は作れる」っていう言葉で。
晋平太さん
作れるでしょう!一曲なら!それこそおじいさんおばあさんたちに、ぜひやってほしいんですよね!その名も「遺書ラップ」。自分の人生を64調節サビなしで!
文登さん
それ超やばいですね!
晋平太さん
今までやってなくても、ラップ向いてる人って絶対いるんで。この間おばあちゃんが歌ってくれた「オレオレ詐欺に引っかかって25万取られて、5万返ってきた。」ってエピソードだって、面白すぎるしね!
晋平太さん
「IT’S MY LIFE」って90歳の人に歌われたら、頭を垂れて効くことしかできないですよね。
文登さん
ありがたくいただきます!!!ってなりますね。笑
 
晋平太さん
僕らって、自分のおじいちゃんとかおばあちゃんの人生ですら、詳しくはあんまり知らないじゃないですか。
崇弥さん
確かにそうですね。
晋平太さん
それを本にするっていうのが流行った時もあったけど、正直そんな分厚いの読まないしね。もっとまとめてもらって、64小節ぐらいだったら5分ぐらいだし、つい聞いちゃうよね。
ウブマグ
もう、お葬式で流せないですかね?
崇弥さん
それいいね!
晋平太さん
最後に喪主が「それでは故人からの楽曲を聞いてください。タイトルは『IT’S MY LIFE!』みたいな。
晋平太さん
『これを聞いてる時にはもう私はこの世にいないんだろう。みんな喧嘩するんじゃないよ。私の生まれは大正何年・・・」みたいな。
文登さん
そしたら俺達ももう爆笑ですね。
ウブマグ
最高だ!
ウブマグ
あんまり言うと怒られるかもしれないですけど、自分のお葬式はそうしてほしいな。葬式イエーイ!みたいな。
文登さん
世の中にふざけんなって言われるかもしれないですけど。でもそういう風に、一人一人の曲を作れるってめっちゃいいですよね。メロディをつけたりしたらお金かかっちゃうけど、ラップであれば。
晋平太さん
ラップをすることでちょっとでも毎日が面白くなるのであれば、それが若者であろうがおじいさんだろうがサラリーマンだろうが関係ない。金かかんないし道具もいらねーし、本当におすすめ。

本当にみんな言いたいことも言えないなってるけどだから言えるって言うこともいっぱいあると思うし

ラップだったら何言ってもOK!みたいな勘違いしてる人もいるんだけど、人を傷つけたり人を不快にさせたりするのはあんまりカッコよくないなと思いますね。そこはセンスですよね。

崇弥さん
なるほどー!
ウブマグ
そこがセンスか!!!
晋平太さん
ガンガン攻めてるんだけど。誰も傷つかない、不快にさせないっていうのがおしゃれですよね。やっぱりもっとインテリインテリジェンスに、おしゃれに、でもギリギリを突いて絶妙なラインをいってほしいなって思います。「オレオレ詐欺に引っかかった」っていうのもそう。「あの手この手奥の手」っていうのだって、誰も傷ついてないじゃないですか。そういうそういう踏み込んだギリギリのラインっていうのがカッコイイですよね。

晋平太さんからウブマグ読者へ!
オススメの楽曲たち。

ウブマグ
最後にウブマグをご覧いただいている皆さんに、聞いてほしい音楽を紹介していただくことはできますか?
晋平太さん
僕の曲で聞いてほしいのは「主人公」っていう曲ですね。
文登さん
大好きです!


▲ 主人公 / 晋平太

晋平太さん
あとは、2Pacっていう僕にとって神様みたいな人の曲。
タイトルそのままに、世の中を変えようっていう曲なんですけど。「殺し合いがある世の中じゃなくて、差別なくみんなが幸せな世の中に、自分たちの力で変えてこうぜ」っていう願いのある曲なので。これは読者の方のマインドに合うと思うな。


▲ Changes ft.Tlent / 2Pac

晋平太さん
あとは、ケンドリックラマーの「i」って曲も超絶いい曲ですよ。


▲ i / Kendrick Lamer

晋平太さん
できれば和訳を見てほしいです。ラップは言葉の音楽なので、意味を知らないともったいないから。まあ、俺も全然意味わかんない曲でもカッケー!って聞くんですけどね。でも、言葉がわかれば直接刺さるので。いろんな人に、言葉まで理解してもらって、HIP-HOPのコアな部分にまで、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
ウブマグ
わーい!さっそく聞いてみます!今日はお話いただきありがとうございました。このマインドの一致の仕方だと、これから、晋平太さん、MUKU、そしてUbdobeでご一緒にできることがたくさんありそうですね!
晋平太さん
是非是非!
崇弥さん
早速ですけど、僕やりたいことがあって・・・!
 
(このあと、HIP-HOPと福祉を掛け合わせた様々なアイディアが次々と生まれ、
 終電まで、仕事を忘れて大盛り上がりの熱い夜を過ごしたのでした。)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いかがでしたでしょうか?

晋平太さんの福祉に対するナチュラルな姿勢と、
言葉の節々に感じる男気に、
すっかり魅了された松田兄弟とウブマグ記者。

これから、どんなコラボレーションが生まれるのか?

今後の活躍に、ご期待くださいね!

晋平太さん、そしてMUKUのお二人、
今回は本当にありがとうございました!!!

 

次回の更新も、お楽しみに!

※ MUKUの商品をHALUで扱っています!
  ぜひ合わせてご覧ください。
https://halushop.official.ec/categories/1137820

本日のウブマグ記者/しょこ

今回も大苦戦した録音を文字にする「テープ起こし」。なにより、
 
自分の相槌がうるせえ!!!!!!!!!!

晋平太さん、文登さん、崇弥さん、本当にありがとうございました。