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Asuka Watanebe

Vol.42

渡邊明日香

職業: 美粧研究家 (社会福祉士 / 精神保健福祉士)

年齢: 24歳

Vol.42 渡邊明日香 (美粧研究家 /24歳)

ウブコレは、いい意味で”福祉らしさ”を裏切っている企画

Q.大変お待たせしておりました。明日香さんのウブコレの撮影となりました!撮影場所は京都の出町柳でしたが、はじめてのウブコレの撮影はいかがでしたか??

とても、たのしかったです。ちょうど紅葉の季節だったので、景色が赤や黄色に色づいていて、自然と一緒に切り撮ってもらえたのがうれしかった。所縁のある出町柳を改めてじっくり歩いてみて、新しい発見があったことも新鮮でした。

Q.明日香さんは、今年自薦でウブコレにご応募いただいていましたが、ウブコレにご応募して頂いたきっかけは何でしょうか??

単純に、面白そうとおもったからです。Ubdobeさんのことは前から知っていて、その流れで募集の投稿に巡り合って応募しました。被写体を務めることにも、お洒落な福祉の雰囲気にも、わくわくしました。いい意味で”福祉らしさ”を裏切っている企画だと感じて、出るしかないとおもったんです。

一番根底にあるのは「人の役に立つ人間になりたい」という想い

Q.とても嬉しいです!ありがとうございます^^ 明日香さんのFacebookやインスタグラムを拝見させて頂いたのですが、明日香さん自身がモデルとなった写真を多く拝見しました。モデルをされ始めたきっかけや興味をもたれた理由って何ですか??

わたし、人の外見にすごく興味があって。「人は見た目じゃない」って言うけれど、実生活では見た目で判断されることが多々あるし、わたしも少なからず見た目で相手を判断して生きている。被写体として写真に納まるわたしを見た人が、どんな反応をするのか知りたいんだとおもいます。写真にはアートの側面も強くあるので、タブーへの挑戦やなにかしら問題提起としても発信しやすいのかも。ヌードやノーメイクの作品が多いのも、そういう理由です。あとは「わたしって、こうなんだ」っていうのを客観的に確認する手段のひとつでもあります。わたしによる、わたしの確認作業みたいな感じかな。

Q.タブーへの挑戦・・・! すごくカッコ良いですね。わたしの確認作業との事ですが、モデルを始める前と、モデルをしている今、何か自身の心境や日常生活などに変化などはありましたか??

ほんの少し、わたし悪くないなっておもえるようになったかなあ。自分で言うのもなんですが、作品の中のわたしは普段の3割り増しで可愛いかったり、格好良かったりしてるとおもいます。たぶん、撮ってくれる人の視線を挟んでるからなんだけど、これが意外と悪くない。だからこそ作品を公開したときに、見てくれた人にも似た感情を抱いてもらえるとうれしいなあと、おもっています。あと、いつでも撮影できるように、なにを着るかとかに前よりも気を払うようになったかもしれません、すっぴんだけど。

Q.僕が撮影した写真の明日香さんはカッコ良いだけでなく自然な表情もみせてくれて、なにより肌の白さに驚きました。そういえば!!! モデルさんだけでなく、明日香さんは社会福祉士で、人間福祉学部をご卒業されていますが、そもそも”福祉”に興味を持たれたきっかけは何でしょうか??

一番根底にあるのは「人の役に立つ人間になりたい」という想いです。大学に入る前から美容を自分の武器にしようと決めていたのですが、じゃあどんな人のために美容を活用しようかなって。福祉って、生きることを支えるお仕事だとおもっているので、当たり前の毎日に彩りを添えるという目標と一致したんだとおもいます。

いつか、現場で働く人たちも癒せる人に

Q.ひとつ気になったのですが、美容を自分の武器にしよう!と考えていたら、まずは美容系の学校にまず進む人が多い思うのですが、美容系の学校へ行こうとは考えはしなかったですか??

ちょっぴり考えました。ただ、社会福祉士の合格率が2割程度しかなくて、且つ4年制の大学を出ておきたかったので、勉強するならこのまま続けてした方がいいかなって。実際、美容の勉強は学校じゃなくても出来たし、大人になってから専門学校に戻る方がハードルが低いかなあとおもって、とりあえず大学進学を決めました。ほんとはもっと美容の技術も身につけたいので、そのうち美容師の資格でも取りに行こうかな。

Q.なるほど! 学生さんで進路の参考になられる方もおられるのではないかなと思います。そういえば、撮影中に、大学卒業後はあえて福祉の仕事を選ばなかったとお話されてましたが、その理由は何ですか???

現場の過酷さを、目の当たりにしたからです。高齢者向けのメイクなど、素敵だよねやりたいねって言われてはいるけれど、実行できるのはごくごく一部しかなくて。中の人になったら、美容とか言ってる場合じゃないだろうなあとおもったんです。やるなら本気でやりたい性分なので、中途半端になるのは耐えられないだろうと判断しました。

Q.現場の過酷さ・・・ 僕も介護士なので、実習の時は正直不安でいっぱいでした。現場の過酷さを痛感したエピソードとかありますか??

役に立ちたいとおもっても意思の疎通が出来なかったり、身内でもなかなか積極的には取り組めない身の回りのお手伝いを四六時中したり…あげればきりがないけれど、わたしが一番過酷さを感じた瞬間はげっそりした同級生に再会したときかもしれません。卒業してからの話にはなりますが、志の高かった子達がそろって疲れ切った顔をしているのをみて、やっぱりわたしは外から美容でアプローチをかけようっておもいました。いつか、現場で働く人たちも癒せる人になりたいです。

理想論だって笑われるかもしれないけれど、本気で社会を変えたい

Q.現場で働く人も癒せる人になりたい…とても明日香さんらしくて素敵だなと感じました。明日香さんは、現在では美粧研究家として「おケ粧ラボ」という活動をされていますが「おケ粧ラボ」ではどのような事をされているのですか??

メイクレッスンやセラピーの提供をしています。基本的にこちらが出向くスタイルで、老若男女問わずたのしめる内容を模索中です。高齢者の肌にも優しいセラピーが得意なので、今後は施設に定期訪問できるようになりたいなあと考えています。

Q.とても素敵な活動ですね。では、明日香さんの今後の夢ややりたいことなどを教えて下さい!!

夢は、美容の力で世界中の人を笑顔にすること。理想論だって笑われるかもしれないけれど、本気で社会を変えたいとおもっています。なのでまずは、身近なところから提供先を増やしていって、この活動を発信する媒体を作ったり、わたしのような活動家とのマッチングサービスも構築したいなあと、妄想しています(笑)

ありがとうございました!

【撮影者より】
明日香さんとの出会いはウブコレに参加したい!とご連絡を頂いたのがきっかけでした。
かなりお待たせしてしまいましたが…結果的には明日香さんを秋の紅葉が美しい糺の森で撮影できて良かったです。京都にある糺の森はウェディング前撮りの名所でもあるので、この日も前撮りカップルとカメラマンが大勢訪れていました。今後の明日香さんの活躍を楽しみにしています!

Photo by : Hikaru Mizumoto
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