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『Choose Life』:天才と変態の連載008

[連載] 天才と変態の連載008

20年前
昨日のようだ。といってもほとんど思い出も記憶もないが。

数少ない思い出の中に
はっきりと存在するX君
彼は間違いなく高校で一番狂っていた

先生にもよるが、ゆるい先生の時には
授業の頭から休み時間までイヤフォンをつけ音楽を聴いていた
彼とは同じ予備校だったが
俺の隣の席に座った際には
俺の小テストの裏に「オリジナルの軍歌」を書いて
提出していた
丁寧に挿絵までつけて(笑)
ハイスタのライブをライブハウスの外で録音して
学校で売ってたような(笑)
事あるごとにブツブツと「自分は病気だと」言っていたが
多分そうなんだろう。全然俺より頭よかったけどね・・・
お元気ですか?

学校では嫌われていたがX君だが
俺は、ちょっと好きだった
彼には映画と音楽に精通していて
多くの作品を紹介してくれた
ジャンルも多岐にわたるが、俺の好みが狭かったので偏った感じになったが

その中で印象深かったバンドはKORNとLIMP BIZKIT

(KORN きっと優しい人たち)

(お茶目な一面も)

映画は
Pulp FictionとTrainspottingだ
音楽は聴き続け、映画は何度見たかわからない
(もちろんすぐ忘れる。Pulp Fictionなんて、ほっとんど覚えてない)

Trainspottingは「極み -kiwami- 」

(ポスターから極み。完璧だ。)

音楽と映像が完璧に混じり合った作品
オシャレの極み
薬物映画なんだけど
結局、人生を選ぶのは自分ってことを描いているだけ

その作品の中で
キーワードとして使われる
「choose life」
人生はそれの連続だ

だから、ほっとんど
ほっとんどの事は言い訳できない
「オメーは言い訳が多いわ」と言われますが
本当は言い訳できないのです(笑)

全部、自分で選んできたんだもん
そして今がある

あれから21年経って
Trainspotting2が昨年上映された
俺は狂喜乱舞し2度ほど映画館へ
評判はあまり良くないらしが、最高だったよ
Trainspottingは1、2の2本で一つの作品だろう
同じキャスティングで21年後の未来を描くって
とんでもない話だよ
誰一人欠けることなく、あの世界の21年後を

20年は一瞬
20年後56歳のD.Dは何してるかな

ハッキリと
シッカリと
何も見えない!!!!

最高だよ
先の見える人生なんてうんざりなんだ
未来は真っ暗だから
何が待ってるかわからないから
ドキドキするんだよ

『未来は真っ暗。お先真っ暗というのはすげー前向きな言葉だよ。
真っ暗なんだよ。どこがいけないんだよ。
そん中にすっげー誰も見たことがない、どんなに勉強したってわかりっこない、素晴らしいものが隠れてるかもしんない。
真っ暗ってことはいいねえ。みんな平等で。』
by 甲本ヒロト

(予告から最高)

(20年後の彼ら)

※ 物語はフィクションです。用法・用量を守って正しくお読みください。
 読み込みすぎると、一般的な価値観、常識から逸脱する可能性があります。
 

Text by : Dyson Daigo

特別養護老人ホーム職員 & LOVE AMAプロジェクトリーダー
真面目と不真面目のギャップが病的な36歳
http://www.love-ama.com

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