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DJ NOAH VADER:My Music Life 002

My Music Life 002

皆さん、こんにちは。
ライス兄弟の弟、隠れた趣味はバジル栽培のノアです。
ちなみにバジル以外の野菜や花はすぐに枯らしてしまいます。なぜかは分かりません。バジルの呪いだったりして。

さてさて、前回が初めての寄稿でしたが、いかがでしたでしょうか?
「あかん!まだ読んでへん!」ていう方はまた是非。
実は前回の記事を読んだ兄に感想を聞いたのですが、「自分の事ばかりでなく、ニーナシモンの人生から話に入るから良いよね」って言われました。
すまない兄よ、今回はがっつり自分の話をするつもりなんだ…。

では早速今週のDJ NOAH VADER’s レコメンド。


HONNEの”Warm On A Cold Night”です。

このHONNEは、今UKシーンのみならず日本においても人気急上昇中のエレクトロ・デュオバンドで、昨年のサマーソニックにも出演をしていました。
この曲は彼らのデビューシングルであり、また私の超お気に入りの一曲。何度聴いてもこのグルーヴに酔いしれてしまいますね。

ちなみにHONNEにまつわる裏話を1つ。このバンド名、私は最初「ハァン(的な感じ)」だと思っていたのですが、実は「ホンネ」と読むみたいです。そう、日本語の「本音」をそのまま使ったそうです。ちなみに最近彼らが自分達でレーベルも立ち上げたのですが、その名前は、なんと「TATEMAE RECORDINGS」。本音と建前。京都出身の私としても、不思議と親近感が湧くネーミング。

ところで、皆さんはこの曲を聴かれてどのような印象を受けたでしょうか?
甘い歌声のソウルフルな歌唱と、エレクトロではあるものの耳障り抜群の心地良いグルーヴとメロディ。
エレクトロではあってもテクノやハウスといったいわゆるクラブミュージックとは違うタイプの曲ですよね。
MVの映像と相まって、きっと夜にしんみりと聴くのがピッタリだと感じられたのではないかと思います。

というのも実は私、超夜型の人間で、この世で1番好きな場所も真夜中1時過ぎの布団の中なのです。なので、基本的にDJで使う音楽を探すのも、個人的に好きな音楽を聴くのも、全て真夜中の布団の中。
真夜中、皆が寝静まり静寂の中、温かい布団の中で自分だけの世界に入り込むことで、集中してやりたい事をやる。あまり大きな声では言えませんが、大学時代にレポートや論文を書いていたのも、いつもこの時間でした。

なので、真夜中に聴く音楽という事もあり僕が好んで聴く音楽は、HONNEの曲のような夜に似合う音楽が多い感じなんです。
ムーディだったり、スローだったり、やたらとネオンライトが出てくるMVだったり。

しかし、この自分史上最高の至福の時にも1点だけ問題点があるのです。
それは、母親から超絶に反対されていること。

うちの母親だけでなく、おそらく障害を持つ子どもを育てる親は子どもの健康を何よりも大切に思うでしょう。ていうか、障害関係なく全ての親が、ですよね。

そんな親にとって、夜中の2時とか3時まで夜更かしするなんて言語道断なわけです。

でも片方では、「親の心子知らず」という言葉があるように、他人に迷惑をかけていなければ自分の生活くらい自分で決めたいという子の立場もあります。

ここで空前絶後の親子喧嘩が繰り広げるというわけです。
それはもう激しい戦いでしたよ。
時には母親が「夜更かしの原因は携帯だ!!」って言っていい歳して携帯を没収されそうになったことも何度かありました。ていうか1回没収されました。悔しい思い出です。

でも、自分としては一度も考えを譲ったことはありませんでした。
実際に、世の中にも「自由権」という考え方があって、それを構成する要素の中には「危険を冒す権利」というのもちゃんとあります。危険を冒すと言うと過激に聞こえるかもしれませんが、1人の大人としてリスクを承知でチャレンジしたり、行動したりする権利です。

しかし、だからと言って母親の言う事を理解していないというわけでもなく、自分が夜更かしによって万が一体調を崩したら看病するのは母親なので、夜更かし自体で迷惑はかけてなくとも、広い目で見たら母親が反対するのもまあ分かります。

そういう点では、障害者自立運動に触発された人達がよく言ってるような、何かにつけて「自由権だー!自己決定だー!なめんなよー!」と言うのも、自分としては何か違うんですよね。
「どうですか、私物事わきまえてる良い子でしょ」なんて言うつもりはなく、チャレンジする権利があれば、周りに与える影響を理解する義務もある。それが人間だもの。(このセリフが言いたかったわけではない)

自分はまだ23歳(2018年現在)なので、「大人とは!こうあるべきで候!!」なんて大層なことは言えませんが、事の良し悪しと周りの事を全て天秤にかけて、その上で選ぶ。それが本当の意味での「自己決定」なんでしょうね。
そして、それをちゃんとした上で決められた自己決定に他人はもうとやかく言えなくなります。まあ、親ならそれでも心配で色々言うもんですけど。

そんなこんなで、仕事があるので頻度は少なくなりましたが、今でも隙あらばギリギリのラインで夜更かしをしています。そして、この記事を母親に発見されたら恐らくこっ酷く怒られることでしょう。

なので今回読んだ内容は全て忘れてください。

ちなみに、1番大事な音楽の事ですが、今回ご紹介したHONNEの”Warm On A Cold Night”、なんとヒップホップパートが挿入されたアレンジバージョンもあります。より、アーバンチックになってますので、合わせてCheck it out!!

次回からは、数回にわたって超詳しい自己紹介がてら、自分の音楽遍歴とそれに関係する人間模様を幼少期から辿ってみようかと思っています。

それでは皆さん良い音楽生活を!!

Text by : ライス趙 ノア

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