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馬糞系ナースの生きる道 #01「馬糞系ナース誕生!」

#01 馬糞系ナース誕生!

どうもはじめまして。馬糞系ナースのはるかです。

生きる道、いま真っ只中で生きています!

題名からして、文頭からして、意味不明だと思うので、
自己紹介をしつつ、少しずつ解きほぐしていきますね。(笑)
今回は序章あたりで終わりですが…

名前はハルカです。大阪生まれ大阪育ちです!
一応(?)看護師免許もってます!

はじめは病院で働いていましたが、いろいろと違和感があって辞めました。

そして、たまたまハローワークに「とりあえず履歴書持って面接行ってきてください〜♪」
と言われるがままに、行くと、「明日から…いや、今日からでもいいから是非きてください!」という感じで、障がい者施設の看護師になりました。

今まで、障がい者の施設で看護師が働くっていうイメージが全然なかったので、働く場として考えたことがなかったんですが、行ってみると、結構私にとっては楽しいところでした。

いろんな障がいを持った人たちみんな、感情が直球で笑顔!
笑顔の人たちに囲まれている職場って幸せいっぱいだな〜って思いながら過ごしていました。

趣味は乗馬!でした。(なんで過去形なのかは後ほど…)

馬がいるところを各地まわっている時(ひとり旅も趣味)に、「ホースセラピー」という存在を知りました。

馬と触れ合ったり乗馬したりすることで、心を癒す効果があったり、心身の発達を促す効果がある。そして、四肢に障がいがあっても、専用の装具を使う事で乗馬が可能で、体幹を鍛えるリハビリが馬に乗って楽しみながらできる、しかもちゃんとリハビリ効果がある!

私の趣味である乗馬が、障がいを抱えている人を笑顔にすることができることに感動し、是非現場を見てみたいと思いました。

思い立ったら、即行動!
障がい者乗馬(乗馬療育)の歴史が20年以上もあるという、北海道浦河町に足を運びました。

そこでは、障がい者だけでなく、高齢者の介護予防としても乗馬を行っていました。

多くの人の笑顔を見て、短期的に現場を見学するのではなく、町に住んで、現場と関わりたいと思いました。その頃なんとタイミングよく、馬の地域おこし協力隊を募集していたのです。

「看護師と馬が組み合わさって、何かみんなでおもしろいことができたらいいな。」

そんな思いで、約4年前に北海道浦河町へ移り住むことになりました。

日々、障がい者乗馬の現場を見ていて、看護師として関われることは何だろうか…と悶々とした日々を過ごしていました。考えすぎて色々なことに頭打ち過ぎて、馬で癒されるどころか、私が精神的に病み始めました(笑)

そんな時、先輩地域おこし協力隊員のお仕事のお手伝いをしに、浦河町の障がい者支援施設に足を運ぶ機会がありました。

そこでは、それぞれの個人ができる仕事を分担して、北海道の花であるハマナスの花びらを使った化粧品づくりをしていました。しかもみんな楽しそうに。

やっと思い出したんです。看護師が働く場としての概念が変わった時のことを。

「そうや、みんなの笑顔の中で仕事をしたかったんや〜。」

障がいを持つ人たちと一緒にいろいろなものづくりをしたい。
私は幼い頃から工作が好きだったので、、、

何も思い浮かばん…!

浦河町はサラブレッドの牧場がたくさんあるんですが、
ボーっと、馬がたくさんいる風景を眺めながら、どないしよ〜と考えていると…

馬ってウンコするんですよね。

動物やから当たり前ですけど。草を食べてはウンコ、また移動して草を食べてはウンコ。しかも馬が踏んで行く…今まで馬のウンコは見慣れていたので、何も思わなかったんですが、改めて見ると、めっちゃ草の繊維が残っているんです。踏んでいったウンコを見ると、ペラッペラで紙みたいになっていました。

ウンコで紙作れるんじゃない!?

普通の人なら、そんなアホな思いつきはすぐ忘れると思うんですが、
私、普通じゃないので、その日から馬糞について読み解くところからはじめました。

まずは看護師の知識を活かして(??)生理学から。

ほとんどの草食動物は反芻(はんすう)して、何度も咀嚼と胃袋で消化する作業をおこなうが、
馬はそれをせずに、腸内の微生物が分解して草の栄養を吸収する。
だから、反芻動物に比べて消化が不十分なため、糞に繊維が多く残っている。
要は、口から肛門へと草を通過させることでちょうどいい感じにほぐしてくれるということだ。

そして細菌・微生物学。
馬糞に存在する菌によって発酵が進んでしまうと、せっかくのいい感じの繊維が台無しになってしまう。水分・温度・pH管理によって、だいたいの菌の活性を止めることができるので、、、(…企業秘密です!笑)

馬糞と格闘しつづけて、なんと、馬糞の保管に成功しました!!
パチパチパチ〜!(…もはや頭脳派なのか、ただのアホなのかよくわかりませんw)

そこから、紙づくりがスタートしました。

馬糞だけでは、書いたり印刷したりできる紙にはならなかったので、混ぜる材料を探していたところ、
以前お手伝いしていた障がい者施設に、牛乳パックから取り出した再生パルプ(紙の原料)が紙にされずに
大量に余っているという情報が入りました!

それと配合して、何度も試作を重ねた結果、

とうとう多用性のある紙が完成しました。

ばふんペーパー®と名付けられた紙は、町内の障がい者施設と協力して商品化、新たなお土産品として販売を開始しました。
販売には、施設を利用している人たちと一緒に行ったりもしました。
作り手も売り手もやりがいのある仕事で、みんな笑顔、わたしも笑顔で日々が過ぎて行きました。


で、なんでウブマグに登場したのか?というところには今回長すぎて全然到達できませんでしたね…

次回、乞うご期待です!

Text by : 辰巳 遥

馬糞系ナースはるか。馬糞で新しいビジネスを作り出した変人。
なぜウブマグに登場することになったのかの経緯は、次回判明…予定。