このやろう!:俺は寝たきりになるけれど…連載023
[連載] 俺は寝たきりになるけれど…023
どうでも良い話なんですが、、、
俺の部屋に気づくとロボット掃除機が、、、
頼んでもないのに勝手に動き出して
掃除をしてくれるだけど
ゴミ箱を倒し
コードを引っ張り散らかして
しまいにはベッドの隙間にハマって身動き取れなくなる
そのまま静かにしてくれればいいけれど
定期的に高い音を発信する
ピー!ピー!ピー!ピー!
眠いのに、、、
俺は自分でこのロボット掃除機を動かすことはできない
あと少しで眠りに入れるところで
ピー!ピー!ピー!ピー!
たかがロボット掃除機の機械音ではあるけれど
なんかめちゃイライラしてきた
しかも、定期的に何度も何度も俺の睡眠を妨げる
消せない目覚まし時計
動けて力が入るのであれば
マジでぶっ壊して、ぐちゃぐちゃにしてやりたい衝動
そんな俺をあざ笑うかのように
コードに絡まり、すきまにはさまり、、、
定期的になく彼女
彼女に心奪われて支配されていく俺
ただの機械のピー!っていう音がなってるだけなのに、、、
しかもそのピー!て鳴き声は、助けてくれーっていう叫びなのに
俺はその助けてくれーって叫びにイラついて、ぶっ壊してやりたいとか思ってる
なんてひどいやつなんだ俺は
なんて腐った人間なんだ俺は
彼女を助けてやれない俺はなんてちっぽけな存在なんだ
そんなことを考えてると、怒りが治まってきて、
その鳴き声が愛おしくすらなってくる
多分俺は頭がおかしくなってきている(笑)
心のないロボットに、心奪われ、心とらわれ
ピーピーピー!という音も、ぶっ壊してやりたいと思うか、愛おしいと思うかは意味のつけ方次第
目の前で起こることに意味はない、意味をつけるのは他の誰でもない
意味をつけるのは自分だけ
目の前で起こることに、いい意味をつけるか、悪い意味をつけるかは自分次第
俺はおもろい意味をつけ続けて楽しくいきたいな
なんの話や(笑)
Text by : 落水洋介
無職の車イスライダー。
寝たきりでもできる仕事を作るために冒険中。