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若者がFを叫ぶ#02「バカモノ取り調べ」

若者がFを叫ぶ#02「バカモノ取り調べ」

 
 
 
 
 
 
 
 
今日はバカモノ取り調べ、ということで私のバックグラウンドについて書きます!
興味のない方は今回の記事は飛ばして、#03以降、ご覧いただけると嬉しいです!
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
と言う事で、書き連ねていきます。

幼少期〜中学卒業までは特に中身がありません、
ただひたすらに野球バカ。

 

3歳からボールを投げ始め、小学生の時の主な遊びは壁当て、素振り、ランニング。
協調性もクソもなく、好き勝手に生きてました。その名残は色濃く残っています。

※高校帰宅部、大学サークル無所属というキャリアを経て
完全に体育会系の雰囲気は失いました。

甲子園目指して高校でも野球するかな?というような勢いでしたが・・・
度重なる故障、燃え尽きた感から野球の道を断念。

歯車がいい感じに狂い始めました。
 
 
 
 
これからどうしようか・・・釣りでもするか〜と、
老後の過ごし方を考える定年前、みたいな調子で釣りの道を決意。

釣り、やるからには本気で・・・という気持ちはわかりますが
加減を知らず振り切りすぎて海士町へ。
 
 

 
 
あ、何で急に釣り?という感じですよね。
釣りは小学生の時に友達と行った釣り堀でハマり、
休みがあれば1人池や川へ繰りだしていました。
別に父親が釣りするわけでもないのに。

小5からはフライフィッシングという毛針を使ったマニアックな釣りをしていました。
中学の時には既に研究の勢いで釣りしてました。
釣った魚のストマック(胃の内容物)をとって観察して何食ってるか調べて、
それに合わせて毛針を自作して、それを川ごとにパターン作って・・・

もう、そのネタで論文書けます。
 
zacco flyという10㎝〜15㎝ほどのめちゃめちゃ小さい魚を
血眼になって毛針で釣る、
という変態チックな釣りを専門に、超幅広く釣り漁ってきました。

そんな釣りに狂った私からすると隠岐は最高なわけです。
最高な環境で釣りし放題、学校もゆるいから
そんなに勉強しな、、ku、、te、、m、、
 
 
 
 
 
おまけに帰宅部。

もう、最高です。
入学後2週間、毎日竿を持って海へ繰り出す日々を過ごしたんですが・・・・

禁断症状きました。

「け、研究したい・・・」

元々研究気質だったので海を目の前に生活していたら研究したくなったんです。

で、島にある海藻の研究施設を訪ねようと、
とりあえず役場に電話して番号教えていただいてアポとって研究室お邪魔して、
研究に来られている教授の研究を拝見させてもらって・・・
もう、やりたいとなったら止まらない性です。
気づいたら自分のテーマを持って研究を始めていました。
  
 
 

 
―研究テーマー
干潮時に水分がなくなる過酷な環境に身を置く海苔があるのは何でなのか。

―研究概要―

この研究は黄昏時の海へ1人赴き、海藻をじっと見つめていた時に閃きました。
干潮時に干からびる海苔がいます。パリッパリです。でも、生きてるんです。

「お前ら、あと一歩海沿いだったらな、常に潤ってたのにな、何でそんなとこに生えたんだ?」

と語りかけそうになりました。(寸止めしました)

これが事の発端、毎日海へ通い、サンプルを採取し顕微鏡で観察し標本を作る日々。


↑海苔の標本

結局大した結果は得られなかったのですが、これを機に研究の仕方、
論文の書き方などを学びました。いい感じに海苔の季節が終わったので研究終了!
 
 
 
 
 
 

興味が移った訳ではないですが、新たな興味が湧いたので方向転換しました。
 
もう、一貫性もクソもありません。

海藻の研究の次はどこへ行ったのか・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
  
私が次にのめり込んだのは「寮」と「地域」でした。
なぜか。どっちも自分の身の周りだからでしょう。
周囲半径3cmしか見えない男です。
  
 
 
 
 
 
まず寮から・・・
私の住んでいた寮は か な り 面白いです。
寮の名は「島前研修交流センター 三燈」通称三燈寮です。

現在約30名の男子寮生が生活しています。
現在、寮ができて5年目ですので結構新しいですね。
昔は今の女子寮を男子と女子で半分こしてたみたいなのですが、
生徒が増えて男子寮が新設されました。

北は北海道、南は宮崎、全国各地からわざわざ離島の高校に来た
クレイジーな人間が同じ屋根の下に住むんです、なかなかのものです。

※イカツイ?ようで6割帰宅部3割文化部1割運動部というかなり緩い集団です。
卒業式の朝、仲良すぎてみんなで登校する、の画。ちなみに私は真ん中で腕組んでます(笑
 
 
 
 
2014年に建設され、それを機に寮の中身も変わってきました。
今の女子寮に男子が住んでいた頃は全裸での徘徊、寮の破壊、盗み食い、
人の洗濯物を捨てるなど非行は日常茶飯事。

私が1年生だった時はそういった雰囲気が残っていたので
窓から打ち上げ花火が上がるのを見てたり、先輩に風呂に沈められたり・・・
 
 
 
 
まぁ、すべて優しさの伴う平和なものだからいいんですけど・・・笑

そういった空気、嫌いじゃないんですが、もうちょい気持ちよく生きられるんじゃないか、と。

無秩序な中での違法的な自由と秩序の中での合法的な自由。気持ちがいいのは後者です。
ただ、ルールに「縛られる」のは嫌だ・・・(わがまま)
 
 
 
 
じゃあどうするのか。
「ルールを広げる」という答えに辿り着きました。
 
 
 
 

実際にエビデンスを持って交渉し、
「学習時間」を半分無くして「自活時間(自分の活動をする時間)」を得た、
という歴史もあります。

幸い、寮には「寮を面白くしよう」と奮闘する「変人」が各学年数人おりまして・・・
代々、その変人層が中心となり、その変人に協力してくれるみんながいて、

寮を改革してきました。
 
 
 
 
私も自称帰宅部のエースとして寮で寮のことばっかり考えてるやつになりました。
2年の6月からは寮長になり、より自由にやらせてもらいました。

そっからがめちゃめちゃ楽しかったです。

寮で度重なる問題、それをどうやって解決するか。
それも多種多様な男子寮生が30人以上住んでる巣で・・・・
激アツです。

これが楽しくて仕方ありませんでした。

洗濯物一つとってもかなりの改革だと思います。

※日本で一番幸せな洗濯機達だと思います。

※みんな洗濯機を愛してます。

三燈寮の洗濯物は、
洗濯物を洗濯機に放り込んでスイッチ入れるだけで部屋に返ってくるんです。
係なんていません、仕組みとして成り立ってます。

「??」
という方もいらっしゃると思いますが・・・

詳しくは「三燈寮の洗濯物はなぜ部屋の前に返ってくるのか」という本を
今年中に出版するので是非そちらをご覧ください(宣伝)

寮則を変え、
生活を改善するために自分たちのルールを作り、
仕組みを整え、
新たな取り組みを始め、
時には金を稼ぎ、
最終的には寮を地域に開きました。

そんなこんなで「寮の人」となり、寮にどっぷり浸かった約2年間を過ごしました。

学術的に考えると、寮の組織運営なんて教育論と組織論の話です。
もちろん、寮長を務めている時はそんなこと考えてもいませんが、
寮長を退き、寮から出て、、、と
距離を置く度に俯瞰して観れるようになり、
「あぁ、本当最高な環境だったな」としみじみ思います。

寮で好き勝手やらせてもらえたのも、
個性溢れる、寛大な心を持った仲間がいたからで
(私は「〜〜〜やりたい」「〜〜〜どうにかしよ!」と叫んでただけで、
実際は優秀な仲間たちが全部やってくれました)
この出会い、寮での経験は一生の財産です・・・
 
 
 
 
 
 
 
次、地域いきます。

ひたすら人が好きな私は入学してすぐ、
釣りのついでに地域を徘徊したりしていました。
最初は釣り場探しのついででしたが・・・
だんだん釣りより地域徘徊のが楽しくなってきて・・・
自称地域徘徊部エースになりました。(帰宅部エース兼任)

芋掘りから・・・

クリスマスツリーマンまで幅広く。
 
お散歩したり、人に会ったりするのが前から好きだったんですね・・・

休みになると自転車かバスで行ったことない地域に行って散歩。
そこで出会う人に「こんにちは〜」とか
「何してるんですか〜」とか「どこ行くんですか〜」とか、
話かけてたら会話が生まれて、
「にーちゃんほら手伝って」といきなり畑の手伝いさせてもらったり、
「お茶でも飲んでって」と声かけてもらったり・・・

そこから広がって・・・「週末〜〜な集まりがあるからおいで」とお声けいただき、
如何せん暇なもんで、全部行ってたら居場所になってくれるところが増えていきました。

その中で民宿のお手伝いや漁のお手伝い、米作りのお手伝い、
畑のお手伝いと島ならではの経験をたくさんさせていただきました。

これだけ良くしてもらってると、僕みたいな○○野郎でも、
「あぁ、なんかお返ししたい、喜んでもらえることしたい」
ってなるわけですよ。

そっから、自分の主な生息地である「寮」と「地域」をくっつけていくわけです。
そこにひょんなところから「福祉」も絡まっていくわけです・・・

寮を母体にして
「施設のじいちゃんばあちゃんと高校生の合コン」や
「とちばけマルシェ」や「東京いかぁや大作戦」といったPJを乱立、
今も続いてます。
 
ここを書くと長くなりますし、今も続いている事なので
これに関しては、またの機会にお話しします。

と、まぁ、長々と書いてきましたが、こんな感じの経験から今の僕ができています。
 
そんな僕がFUKUSHIに対してどんなFUCKを抱いているのか、
これからどうしていきたいのか、今何をしているのか・・・
 
この連載を通して発信していきますので、
引き続きよろしくお願いいたします!
 
 
 
 
 
 
 

次回、ウブマグ#03
「まちづくりって、活性化だけじゃないよね?
〜青二才が語るまちの終活〜」です!

 
次回から本格的にFを叫びます!お楽しみに!

Text by : HINATA MAEDA慶應義塾大学総合政策学部(SFC)1年
まちの終活だとか、死に際の生き甲斐だとか、はっきりしないものばかり追い求める青二才。