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Kaito Katayama

Vol.40

片山 海斗

職業: Narbre(ナーブル)代表 ・介護職

年齢: 19歳

Vol.40 片山 海斗(Narbre代表・介護職/19歳)

自分の会社を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください!

介護の世界に足を踏み入れたのは、17歳の時です。高校を中退し、家のお隣さんに介護の仕事を紹介して頂いた事が介護職に就いたキッカケです。働き始めた職場で虐待を何度も目撃し、職場を変えようとフランスの介護手法「ユマニチュード」を勉強しましたが、何も変わりませんでした。そして辞めました。今思えば職場から“逃げた“事に過ぎなかったのかもしれません。ですが、私にはその職場である1つの使命が出来ました。”介護業界から虐待を無くす“これが私の使命であり成すべき事なのです。
“生きる“という事の背景にはどんな景色が広がっていて、どんな世界観があるのか。“本当の尊厳”を守るという事はどういうことなのか。毎日自問自答した結果、「お客様が出来ない事が無い事業所」を作る。その為に会社を立ち上げました。

自分の会社の強みを教えてください!

私達はあくまでもお客様とサービスを提供する側です。
介護でも、介助でも私達でも、何にもそうですが、行動に移す時点で「自己満足」だと。
自己満足だからこそ、事業所の勝手な都合で、「許されません、出来ません」は禁句だと思っています。
なんせお客様には事業所の都合など、どうでもいいのですから。
私の会社では介護士・介護職・ヘルパーさんとは呼びません。
一緒に働いて頂いている方を「ライフデザイナーさん」と呼んでおります。
何故なら、利用者様が「介護・介助」を望んでいないからです。
私は利用者さんが「介護をしてほしい」と言っている所を見たことがありませんし、聞いた事もありません。なので、私達がご提供するサービスは介護ではありません。
私達が行うのは“貴方の人生をデザインしたい“という私達の自己満足です。
その上で、楽しんだり、当たり前の毎日を過ごして頂けたらなと思っています。

僕が19歳の時は学校は行ってたけど勉強は嫌いだったのに、片山くんはまさかの勉強会を定期的に開催しているという(笑)勉強会を開催しなきゃという何かきっかけがあったんですか?

少しお恥ずかしい話になりますが、最初の職場を辞めた後、介護虐待が起きる背景を考え「虐待が起きる一つの原因に“介護の認知不足”があげられる」のではないか?と疑問に思った訳です。その後フランスの介護手法「ユマニチュード」を本気で学び日本に持ち帰り講演会をしたい!と思いましたがお金も無く、クラウドファンディングでお金を募ろうとFacebookに登録し、ある方からメッセージが届き、お会いする機会を得たので奈良から少し離れた“ある県“に行き、そこで本当に素晴らしい方々達と出会いました。これが私の転機といっても過言ではないでしょう。そっからもまた書き綴れないくらい有難い出来事が沢山あって、ノリと勢いで講演会を主催しました。その”講演会”には今でも本当にお世話になっている方や、わざわざ東京からお越しになった方も有難い事に足を運んで頂きました。結論から述べると、その講演会は講演会と呼べないくらい、グダグダだったわけですよ。(笑)
その後、イベントをお休みしましたが、少しでも介護の認知不足や介護の本質を伝える為、定期的に勉強会を主催したり、Twitterや生放送で介護に対する問題提起や諸問題を考え、1人でも「介護職に携わって良かったな。」「明日はこの視点で見てみよう。」と感じて貰える様に情報発信しております。
常に綺麗事と言われ炎上してますがね(笑)
それも一つの捉え方でしょう。

ダンスもするとのことですが、片山くんにとって・・・ダンスとはズバリ!?

ダンスとは生きる道です!そして楽しい!まじまんじ!!うぇい!

ダンスと介護に共通することってありますか?

ダンスには型があります。所謂、「ジャンル」と呼ばれるものです。HIPHOP、POPING、LOCKING、HOUSEなどなど。
私は社会のレールに一切沿わない人間なので、考えや表現が固着されてしまう「型」が嫌いなのです。しかし、同じ型にも素晴らしいモノはあります。それを受け入れ現代に必要な、どんな考えも否定しない。どの意見も否定しない。その「和の心」が必要だと考えています。それはダンスも介護も仕事も価値観も世界観も人生も、そして私達が過ごしているこの世界も、全ての物事において、“物事の捉え方“で世界は変わるという事を知って欲しい。そこに根拠や理論は必要ありません。
ダンスと介護は結び付けられません!

片山くんの次にしたいことを教えてください!!

次の段階はもう決まっていて春より訪問介護事業所を立ち上げます。「人が人で在る為に」をコンセプトに保険外×保険内事業で、出来ない事が無いライフデザイン事業をします!
その前に、電子書籍を出す!
次は、おじいちゃんおばあちゃんのディズニー経営して、その後は・・・ってアイデアは山ほどあるので。昨日よりも1歩前へ、とりあえず、一緒に働いて頂ける方が鼻歌を歌いながら仕事できるよう、一生精進致します!

【撮影者より】
片山くんとの出会いは去年の秋頃。Ubdobe関西支部(現在は廃止)で開催したクラブイベント、バイマイバリアフェスで知り合いました。若干19歳でこれだけの熱意と行動力はすごいなと一目置いていました。それだけじゃなく彼の素直な人柄がとても魅力的で、周りの人を引き込む力があります。これからがとても楽しみです‼︎ 僕も負けてられないなあ。

Photo by: Hikaru Mizumoto
HP: http://route56.strikingly.com/

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