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ブリーチ:天才と変態の連載026

[連載]天才と変態の連載026

15年前
大学4年卒業間近。
まわりは就職活動をして、自分の未来を決めていた。
なんかそれに興味持てなくてね
当時から高齢者福祉施設は腐るほどあって、どこも人手不足。
就職できるに決まっている。

もっと遊びたい、旅に出たい。
そんなシンプルな理由で
大学4年生終わりかけの3月頭まで遊んでいたと思う。

就職はしたかったので
3月半ばに教務学生課にいって就職先を紹介してもらった
就職先イメージはあった
特別養護老人ホーム(以下特養)

高齢者施設の中でも一番激務な形態
・シフト制
・夜勤あり
・一人で多くの高齢者の面倒を見る
・看取りまでやる
・ 重度の認知症の方も対象
・長くいるだけという理由で偉そうににしている人間がいる

それは実習で痛感したので
あえて選んだ。
まずは一番大変な場所からスタートだ。

最初大学の近くの特養を紹介してもらった。
今考えると受かる気があったのかな〜
わからないけど、髭を生やしたまま面接に臨んだ

面接官は少し驚いたように
「面接に髭を生やしてくるというのはどういうつもりですか?」
そんなニュアンスの事を言ってきたと思う。

「は?僕は髭を生やすのが好きなんです。ダメなんですか?
この程度の多様性を
受け入れられないで
認知症の高齢者を受け入れることができるんですか??」

いま思い返しても良いこと言ったなぁって思うんだよね。
不思議なことに、多様性についてなんとなく理解している
優秀な人材であるはずの僕は面接で落とされた。

生意気を言いたかっただけで
こだわりもなかったから
髭を剃って次の面接で就職することが出来た。

いつも思うけど
見た目なんてそんなに関係ないよ。
そのへんでスーツ着てスタバでMac開いてるヤツも
エロサイト見て違法な売春をしているかもしれないし
そのへんのコジキが世界平和を心底願いつつ
自分よりも困っている人を助けてるかもしれない。

誰がどんな格好をしていても、そんなに問題ではない。
男がブラジャーつけようが
ハゲたおっさんが長い髭を生やして三つ編みにしようが
オバさんが汚れてドレッド状になってるズラをカブっていようが
髪の毛が虹色で顔面がぐしゃぐしゃだろうが

(初めて会った時から大ファンです。)

別になんだっていい。
他人だ。
俺に関係ない。
各々が好きな格好で
楽しく生きたら良い。

まー、とは言え
俺は見るけどね。
絶対に見る。すげー見る。
その辺のヤツよりガン見する。
それは仕方ないんだ。
自分と違う生き物なんだもん。
興味がある。
知りたい。
だから見る。
たぶん、これは本能レベルだと思う。

(見なきゃ嘘。ポセイドン)

自分と違う生き物
知らない生き物を見る
それは良しとしよう。
俺もよく見るし
俺もよく見られる。
全然構わない。


(世界はただ輝いて)

ただ、そこに1つだけルールを加えないか?
「温かい眼差し」もしくは「笑顔」
あ、それは求めすぎ?
じゃあ、最低限「軽蔑しない」かな

俺も君もそんなに変わんないから。
マズロー的に
美味しいもの食べて
気持ちの良いことして
安心してぐっすり睡眠をとる
それが叶ったら
自分のやりたいこと、できたら良いね。

まあ、人間見た目から入りますから
奇抜な格好
危なそうやヤツには
そもそも接触したいと思わない人が多い世の中ですがね。

(好きな格好で生きられる世の中にしよう)

つまり何が言いたいかっていうと
痛いのだ!

ブリーチ3本はマジで痛い
ハイブリーチだから1本目から痛い!!

髪キッシキシで眉毛もヒリヒリ。
0時前に初めて、異ノーマルな人類以外は寝静まっている深夜3時だ。
疲労がたまり感情がなくなる。

うぉおおおおお
皮膚が溶けてるwwww

(カビでしかない、眉毛ないって怖いね。)

多様性に溢れ、他人の見た目とかが気にならない世界になりますように。

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今日の「どうでもよくなる話」

今の時代だったらこの17分間全部NGだと思う。

※ 物語はフィクションです。用法・用量を守って正しくお読みください。
読み込みすぎると、一般的な価値観、常識から逸脱する可能性があります。

Text by : Dyson Daigo

「生きる」を哲学する無職。
この世をもっと笑える世界に。

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