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アイディア「だけ」で終わらないものづくりを。ユニバーサルデザインの刃物を作った、町工場の熱い想い。

ウブマグ記者の悩み。

それは

カッターが嫌い!!!!

写真を見るだけでゾワゾワ!!!

小さい頃、兄弟がカッターで手を切る怪我をしてから
カッター禁止になった我が家。

だからなのか、大人になっても刃物に対する恐怖心が拭えず、
何かと苦労しています。

ある日、そんな記者の元に
なんとも可愛らしいカッターが送られてきました。

それがこちら。

ん?マウス!?!?

いえいえ、こちらはHARACというブランドから出ている
れっきとしてカッター、その名も「Line」

使い方を超簡単で、
本体上部のこちらのボタンを押して
マウスのように紙の上を滑らせるだけ。

切れた!!!

これなら私のような刃物恐怖症の人はもちろん、
障がいなどで細いものを持つことが難しい方も、抵抗なく使うことができますね。

その他にも、カスタネットのような持ち手が可愛らしいハサミ「Casta」など
便利で可愛い、ユニバーサルデザインの刃物たちがこんなに。

今回は、こちらの商品を製造している長谷川刃物株式会社さんへの
直撃取材に成功しました!

この可愛くてユニバーサルなデザインの刃物たちが生まれた秘密や、
そのこだわりとは???

(職人フェチの方必見の映像もありますのでお楽しみに・・・。)

岐阜県関市。

山に囲まれた自然豊かな工業地帯にある一軒の工場が
長谷川刃物株式会社さん。

まずは、特別に工場見学をさせていただきました!

隅々まで整理整頓されています。下手したら記者の部屋より綺麗。

たくさんの機械に囲まれて働く従業員の方々。
機械と向き合う仕事って淡々としているように思われがちですが、

記者は

とんでもないものを

発見しました。

ででーん!!!!

完 全 に 命 が け 。

職場に死ぬとか書いてある?!怖すぎない?!

相手は切れ味抜群の刃物。
当然それを作り出す機械も
パワフルであり、同時に危険でもあるのです。

そんな危険と隣り合わせの状況の中、
約10の工程を経て、こだわりの刃物が作り出されます。

例えばこちらの工程。

何をしているかというと・・・

劇的!ビフォーアフター!

・・・。

・・・???

どこが変わったか、わかりますか????

よーーーーーーーく目を凝らしてみてください!!!

ここ!!!!!!!!!!!!!!!

写真にもぎりぎり写るか写らないかという細い傾斜を
刃先に生み出しているのです。

1ミリのズレも許されない、なんとも気の遠くなる作業ですが
これがあると無いとでは、切れ味に大きな差が出るそう。

ちなみに、この作業は、できる職人さんが本当に限られてる
とても難しい工程なのです。

さあ、全国全世界の職人フェチの皆さま、お待たせいたしました。

ここで記者が映画監督に転身しようかと一瞬血迷ったほどの
素晴らしい映像が撮れましたのでご覧ください。

かっちょええにもほどがある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

刃物と共に磨き抜かれた熟年の技の、なんと美しいこと。

言葉はなくとも、この真剣な横顔を見れば
職人さんの、そして長谷川刃物さんの
ものづくりに対する「本気度」が伝わるのでは無いかと思います。

もちろんユニバーサルデザインのHARACシリーズも例外ではなく、
他の刃物たちと同じように、
いくつもの工程を経てこだわり抜いて作られています。
決して可愛いだけでは、ないのです。

ここで!ウブマグインタビュー!

さて、せっかくですからここで社員の方にご協力いただき
長谷川刃物さんのこだわりをもっと深くまでお聞きしてみましょう!

取材を受けてくださったのは、
長谷川刃物を愛して止まない、キリッとイケメンの太田さんです。

ウブマグ
よろしくお願いします!
太田さん
よろしくお願いします!

大好評のHARACシリーズ。その開発のきっかけは?

ウブマグ
今回取材させていただいたユニバーサルデザインの刃物たちですが、どのようなコンセプトで作られたものなのでしょうか?
太田さん
長谷川刃物のユニバーサルデザインのブランド「HARAC」は、刃物の「HA」、ハサミの「HA」、楽しい、楽にの「RAC」から名付けられています。その由来の通り、刃物を楽しく、そしてより楽に使っていただくためのブランドです。
ウブマグ
ユニバーサルデザインの刃物を開発したきっかけは何ですか?
太田さん
元々うちの刃物を使っていただいている福祉作業所があったのですが、社長がそこを訪れた際、利用者さんが、何とも大変そうな様子でラミネートを切っていることに気がつきました。聞けば、3kgほどの握力で、何とかハサミを持って作業しているというのです。
ウブマグ
障がいを持つ方の中には、そのように手がなかなか上手く動かせない方も多くいらっしゃいますよね。
太田さん
そこで、誰もが快適に使えるものづくりを目指していた私たちは、こんなことがあってはならないと、早速障がいを持つ方や小さな子どもでも安心して、楽しく使えるハサミの開発を進めました。
ウブマグ
「誰もが快適に」。元々ユニバーサルな考え方をお持ちだったのですね!

▲試作で生まれた木製のCasta。残念ながら今は非売品だそうです。かわいい!

そんなところまで!随所に散らばる「ユニバーサルデザイン」なこだわり。

ウブマグ
開発の上でのこだわりはなんでしょうか?
太田さん
開閉時に必要な握力をなるべく軽減すること、切りやすさ、安全性はもちろんですが、デザインにもとてもこだわっています。美しさに加え、使う方が一目見て「これは安全なものだ。」とわかるデザインにしています。
ウブマグ
刃物嫌いの私でも抵抗なく使えてます!
太田さん
ハサミに関しては、持ち上げられない、穴に指を入れられないという方もいらっしゃったので、置いたままでも切れる、丸い持ち手に仕上げています。
ウブマグ
わ!本当だー!置いた状態でも刃が立ってる!よく計算されてるんですね!

▲初期のHARACシリーズ。今とどこが違うかわかるかな?

アイディアだけでは終わらない、ものづくりへのこだわり。

ウブマグ
工場を見学させていただき、その工程の多さ、そして丁寧さに驚きました!
太田さん
うちで作るハサミは常に「他の製品より使いやすい」と言っていただけるクオリティを目指しています。切れ味、持ち心地、デザイン、全てにおいて職人さんたちと一緒にこだわり抜いています。もちろんユニバーサルデザインの商品も例外ではありません。
ウブマグ
「ユニバーサルデザインである」ということでも十分価値があるように思ってしまいますが、「その先」まで考えていらっしゃる。
太田さん
はい。私たちはアイディア「だけ」を売る会社ではないんです。必ずそこに、使いやすさ、製品としての純粋な品質をおいてこそ、私たちのものづくりだと思っています。
ウブマグ
うおー!かっこいい!!!今の世の中、安価なお店にもアイディア商品は溢れていますが、長谷川刃物さんはそこには絶対負けないものづくりへのこだわりがあるのですね!
太田さん
ええ!絶対に負けません!
ウブマグ
言い切った!!!

皆様にも、ぜひ比べてみて欲しい。

ウブマグ
最後に、ウブマグ読者の皆さんに一言お願いします!
太田さん
HARACシリーズをはじめ、長谷川刃物ではこだわりにこだわり抜いた商品しかありません。ハサミ、カッター、爪切り、ダンボール用カッターなど、ニーズに合わせた様々な商品を扱っているので、ぜひお試しください!
ウブマグ
いえーい宣伝上手!本日は本当にありがとうございました!

▲長谷川刃物さんの商品は他にもたくさん!

「可愛い」だけでも
「ユニバーサル」なだけでもなく
何よりもまず「良い物」であり続けること。

そんな長谷川刃物さんのこだわりを見せつけられ、
ますますHARACのユニバーサルデザインな刃物たちに
熱い信頼を感じた、ウブマグ記者なのでした。

長谷川刃物のみなさん、ご協力ありがとうございました!!!!

*

*

*

【おまけ】

HARACの「Line」、実はこんな風に愛用されているのを
ご存知でしょうか???

じゃじゃーん!

海苔弁!!(質素)

※ 食べ物を切るときは、消毒をして清潔な状態で使ってね!

軽い力でスイスイ切れるので、
こんな風にしてキャラ弁づくりの強い味方にもなります!
 

ゴリラも切れる!
 
毎日お弁当をつくる、主婦や主夫の皆さん、
こちらの商品を手に入れて、ワンランク上のお弁当で家族を驚かせてみてはいかがでしょう?

実はこのユニバーサルデザインな刃物たち、
UbdobeのオンラインショップHALUでも好評発売中!
今回の記事で興味を持った方は、ぜひ以下からチェックしてくださいね!



今後もウブマグでは、SOCIAL GOODなモノコトをどんどん発信して参ります!
どうぞお楽しみに!

 
 
 
 
 
 
長谷川刃物株式会社
岐阜県関市でハサミをはじめとした刃物を製造している老舗メーカー。ニーズに合わせた確かな切れ味を提供する「CANARY」とユニバーサルデザインの刃物を提案する「HARAC」の2ブランドを展開中。
〒501-3911 岐阜県関市肥田瀬3664-2
▼web site:http://www.canary.jp/
 
 
本日のウブマグ記者/しょこ

 
ひっそりと、ウブマグのTwitter(@ubdobe_media)を始めました。
5年間、鍵付きの、フォロワー3人のアカウントでしか
生活していなかったので、とても緊張しています。
おろおろ。