ウブマグでお馴染みのライス兄弟、ノアとジョナ。
▲photo:Hikaru Mizumoto
このふたりが、近々京都で激アツイベントをかますという噂を聞きつけました。
趣味もテイストも違う二人が、
ひとつのイベントを作りあげるなんて可能なの?!
お兄ちゃんの方、つい最近すごい下ネタの漫画描いてたけど大丈夫なの?!
真相を探るべく、早速、おふたりにインタビューです!
こんにちは!簡単に自己紹介の方をよろしくお願いします!
弟の方の、ライスチョウノアピンアンです!24歳!お昼はソーシャルワーカーの仕事、夜はDJとして活動しています!
ライスチョウジョナ、25歳!職業漫画描き、時々イラストレーター!趣味は映画鑑賞とカーリング観戦!ちなみにノアの兄をやっております!よろしくお願いいたします!
僕の趣味は音楽鑑賞と飲み歩きとジョナいじりです!!
本日は、おふたりが7月14日(日)に開催するCANVASについてお伺いしたいと思います!
音楽とアートが等しく交わり合う場所、CANVAS
今回3回目となるCANVASですが、どのようなイベントなのでしょうか?
CANVASは、アートとビートの融合をコンセプトにしたイベントです!
音楽かアートか、どっちがメインかではなく、どちらとも全力で主張しあいながらも混ざり合う、両方の芸術性を堪能することを目的としたクラブイベントです!
ノアさんは音楽、ジョナさんはアート、まさしくお二人の才能が混ざり合ったイベントなのですね・・・!
ですね!ノアかジョナ、どちらかだけでは成り立たないイベントとなっております。
一番最初にイベントを企画してみないかと声をかけてもらった時に、やるなら僕の音楽、ジョナのアートと、それぞれの強みを持ち出した結果、必然的にこういった形になったと言えますね!
お!イベントが立ち上がったきっかけは「声をかけられたこと」何ですか?
そうそう。「ユーたちイベントやっちゃいなよ」って。
会場は、「伝説のクラブ」
このイベントは、僕のDJやジョナのライブペイントのキャリアのスタート当初からお世話になっている、京都メトロのオーナーのニックさん、そして僕らをクラブの世界に引き込んだDJのアレックスさんから、「そろそろやれば?」と言われたのがきっかけで始めたんです。
その世界を愛する者なら誰しもが知っている「京都メトロ」!その概要について簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか?
メトロは、日本で最古の老舗クラブで、今や世界的に活躍するDJである大沢伸一さんもここからキャリアをスタートさせたとか…。あ、バンドのくるりもメトロが出発点でしたね。
間違いないのは、京都の音楽シーンの聖地の1つです。京阪の駅の構内に在することから、「一度は必ず行ってみたい世界の奇妙なクラブ10選」に選ばれてます!
しゅげー・・・。ちなみにメトロ、音がバリやべえとの話を聞きました・・・。
そうなんです!何年か前にスピーカーを全部新調したので、前よりもバリヤバくなってますよ!
今年のテーマは「守破離」。・・・ん?なんて?
今回のテーマは「守破離」とのことですが、これは一体・・・?
守破離(しゅはり)とはあの千利休さんが提唱したある概念です守破離とはあの千利休さんが提唱したある概念です。
今回何しよかなと考えた時にですね。ジョナの友達で凄い日本画描く人がいるという話になったんです
「そういえば、京都を拠点に開催してるって強みじゃない?」
「こういう日本の伝統が一番根付いてる街でやってることよ?」
「せやな、次のテーマは和やな」と。
ただ実直に伝統を紹介するような文化イベントでもないし、それなら他でも山ほどやってるから意味ねぇな。伝統とクラブ音楽とアートをミックスさせて、自分たちらしい伝統の形、もっと入ってくる伝統の形を作ってみようか!と。
そういうテーマで出演者を探してる中、今回スタンディング茶道を行なってくださる茶道家、中山福太郎さんから「それを茶道の世界では守破離って言うんだよ」と教えていただき、それをテーマにしました!
バーカウンターの横で、立ったまま茶道を楽しむスポットを用意してます!茶道といえば侘び寂びですが、音楽にまみれた侘び寂びに一番かけ離れた空間で、お茶を通じておもてなしする人といただく人だけの世界に集中する。というのが狙いです
豪華ゲスト「アート編」
今回の一番のスペシャルゲストは、高山瑞穂先生という漫画家の方です!あのZガンダムやボトムズといったアニメにも携わり、数々のガンダム漫画を執筆してこられた超ベテラン漫画家です!
えええええええ!そ、そんな大御所が何されるんですか?!?!
その場で巨大なキャンバスに絵を描くというライブペイントをやっていただきますよ〜!
前は、実写映画化にもなった「神童」や「マエストロ」の作者のさそうあきら先生がライブペイントしてくださったりもしました。
豪華ゲスト「音楽編」
第1回目から音楽面でのアドバイザーとしてサポートしてくださってるT-AKさん!ロンドンでも活躍されていた方で、UKのDrum’n’Bass最高峰であるHOSPITAL RECORDSより世界に向けてデビューをされて、UKのIDJマガジンで Drum’n’Bass部門の月間チャートNO. 1を獲得し、国営ラジオ“BBC Radio 1″で幾度もオンエアーされるなどの実績があるベテランDJさんがおられます!
あと、Kyoto Experiment、KYOTOGRAPHIE、京都芸術センター、十和田市現代美術館、安楽寺、ロームシアター京都等とアートプロジェクトを行ってこられた武田真彦さんは、今回初参加していただきます!
他にも僕が自分の足で探して耳で聞いて惚れた実力派の方々にご参加していただいています!
CANVASは僕らだけでは到底成り立たず、色々な人の力を借りながら動いています。
イベント運営のことはUbdobeの岡さんや京都メトロのアレックスさんから教えていただき、音楽面やDJでのアドバイスはT-AKさんなどから。メンバー全員が心強い味方です。こうしてCANVASに参加してくださる全ての人から元気玉のように力を分けてもらってるんです!!!
ところで、このイベントって、福祉関係あるの?
そして、一応医療福祉系webマガジン、ウブマグ として取材してますが、気持ちいいくらいに医療福祉の話が出てきませんね!!!笑
もちろん障害あるなしに関わらず、全ての人がウェルカムな環境になるよう努めています!
一応、当事者として呼ばれることもあるお二人ですが、今回のイベントはその辺まったく関係ないのですね!
いや、「違い」をテーマにしているというのも、大枠で見ればそのようなバックグラウンドも含まれるかもですが…逆にそのテーマだからこそ、医療福祉を語る必要はなさそう!!!
第2回のスペシャルゲストの方も、全盲の方だったんですよね。ただあえて僕らからはそのことは一切言いませんでした。それはその人自体の作品に価値があると思ったからです。僕らのポリシーはある意味実力主義で、素晴らしい表現者であれば、どんな人だろうが招待させていただきたい、ということです。
僕らも、そりゃはたから見たら病院から脱走した重度障がい者ですが、CANVASのメンバーには必要以上のことは伝えてませんし!笑
僕たちはただ自分たちのやりたいこと、信じてることを極めたいだけなので!僕らがやってるから何かしら福祉的なテーマを期待されるのはむしろ違和感があって、ただただ僕らの創り上げた空間を楽しんでもらいたいと思っています!
最高の兄弟や…
とにかく、行けばわかる!!!音楽とアートと、その根底にある様々な違い、ユニークさに対する「肯定」が!!!ということですね!!
『音楽とアートと、その根底にある様々な違い、ユニークさに対する「肯定」。』これキャンバスのキャッチコピーにしたろ。
いやでも、お仕事としてインタビューしてたけど、普通にプライベートでいきたい気持ちになりました!楽しみにしています!!!
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いかがでしたか?
「ノア&ジョナ、めっちゃいいこと言うじゃん!!!」
って思いました?
わかる。
「福祉のイベント」ではなく、「音楽とアートのイベント」であるCANVAS。
こうやって、
福祉を語らずとも、あらゆる個人が自分の思い描く世界で語り合うことのできる時代が、
すぐそこにやってきている。
その先頭に立っている人々のうちの二人が、ノア&ジョナなのかもしれません。
ちなみに当日お越しいただいた方はもれなく、
呼吸器つけたやつがテキーラがぶ飲みして、ゴリラが車いすに馬乗りして、
酔ったDJが俺の手を握ってブンブン回す光景が見れるそうです。笑
高まる!!!!
みなさん、7月14日(日)は京都メトロに集合です!!!!
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▼CANVAS Vol.3 “Another World Is Possible”
Date:2019/7/14(sun)
Time:21:30 – 02:30
Place:Kyoto Metro https://www.metro.ne.jp
世界屈指の文化都市に構える日本屈指のクラブ文化の発信地、クラブメトロ発。
新進気鋭からベテランまでのありとあらゆるアーティストが紡ぐアートの世界を、海外アーティストとの共演経験多数の超実力派DJ達がその夜にしか見られないドープな世界に作り変える。
目指すのは、「圧倒的な非日常」。
今回のテーマは「守破離」。
伝統は、私たちが生まれるずっと前からあった。
日本らしさがあって、相応の振る舞い方があって、男らしさと女らしさも決まっていた。私たちはずっとその範囲の中で、どこかに落ちているはずの“自分らしさ”を追い求めて生きてきた。
人が作った伝統なんていらない。すでにある“らしさ”なんて必要ない。
私たちは自分達の熱量で溶かし、加えて、磨って、自分たちの新しい、“らしい”伝統に塗り直す。
それが一番自分たちらしいから。
DJ:
T-AK
Masahiko Takeda
Tatzuma
UQ
IMADEGAWA
Yu-more
MileZ
XMËA
Biwa performance:
中澤龍水
Special Art performance:
高山瑞穂
Art performance:
幸山ひかり
Alice Ozawa
Sun_Chome
ジョニー大島
Tea gathering:
中山福太郎
Camera:
Hikaru Mizumoto
FBイベントページはこちら:https://www.facebook.com/events/626837897764101/
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ノアさん、ジョナさん、ありがとうございました!!
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本日のウブマグ記者/しょこ