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万有引力の法則を覆せ!:ファンタジーガールのワンダーランド009

[連載]
ファンタジーガールのワンダーランド009

Kaoちゃん、もうすぐ3歳を迎える2歳のある日。
コロボックル、少々、お疲れ気味で、不覚にも午前中にうたた寝をしてしまいました。と言っても、ほんの30分くらいだと思いますが、気づいたら、うとうとと…。

うとうと…。

………。

はっっっ!!!!!!!!

Kaoは?Kaoがいない!!

Kao!!!Kaoはどこ?!

私は、ソファーから三角飛びでジャッキー・チェンのように車イスへ飛び移り(気持ちだけw)、家の中を探したけれど、どこにもいない!!まさか、外に出たの?!

心臓が破裂しそうにバクバク言い出した。しまった…、まさかの悪夢だ。大慌てで、外へ飛び出して、あたりを見回して、わたくし、向かい道路まで出て、大声で叫びました…

「かーーーおーーーー!!!!!!!」

……。

あっ…。
叫んだ途端に、思い出したのですよ。

そう言えば、今朝、私が自ら保育園へ連れて行ったんだっけ…(笑)そうじゃった、そうじゃった、忘れとったがや(笑)てへぺろ❤︎
お疲れだったんでしょうねぇ〜、わたしw

っと、こんなエピソードが本当にあったくらい。私たちは、いつも頭の中がKaoちゃんの安否でいっぱいと言うほど、Kaoちゃんを追いかけていました。小さかったKaoちゃんは、常に羽ばたいていたから❤︎

1分、いや、3秒でも目を離したら、忽然と消えてしまうかもしれない。そして、どこからか落下して、最悪の事態を招くかもしれない。もしくは、なんの変哲も無いテーブルの角か何かに思い切り頭を打ち付けているかもしれない。一段の段差でさえも、あの頭から行く飛び方では危し…。そんな感じでした(笑)

赤ちゃんて言うのは、みんな、幾分、そう言うものかも知れませんが、Kaoちゃんの場合は、こうして言葉で説明できる状況とは、実際の状況のイメージが少し違うと思います。

えぇ、そうです!
この世に君臨したばかりの小さなファンタジーガールには、天地の縛りさえもなかった(笑)見事に翼が生えておりまして❤︎

以前、ご紹介したように、ベビー期は、色々な状況に不快感を感じてパニックに陥りやすく、大号泣が頻発だったKaoちゃんでした。しかし、実は、それとは裏腹に、その一方で、ファンタジーガール的ファンタジーシーンに差し掛かると、途端にアクティブ全開で、レットブルでも飲んでいるんじゃないかい!?って言うほど、Kaoちゃんは、翼を授かっておりましたw

最初に、その気配を感じたのは生後6ヶ月ごろで、Kaoちゃんは何故か、海老反りになっていることが多々あったのです。抱っこしていても、海老反り(笑)突然ひっくり返って、地面に落下する勢い(T . T) 常に下に向かって全体重によるGをかけて来る!それを支えるには両腕が千切れそうなほどのGです(笑)

ふと、目を離したら漁船から飛び跳ねて、海へ帰ってしまう海老のように、ベッドから墜落してしまうかのごとく…。

じゃあ、柵は??
柵はダメです×
柵に頭を打ってしまうからです。

そこで付いたあだ名は、愛を込めて『エビ姫❤︎』。
愛しのエビちゃん❤︎愛しのエビちゃん❤︎あなたはどうして、エビちゃんなの?
上は、こっちで、下は、こっちなのよ?
こっちが天で、こっちが地なのよ?

どんなポーズやねん!!っと、突っ込みを入れつつ❤︎(笑)この写真は、既にだいぶ成長した姿ですが、赤ちゃんの時から、とにかく、このような体勢で過ごすのが大好きだったのです❤︎

↑エビ姫、捕獲❤︎(笑)

このような、エビちゃん生活です。確かに、少々、大変ではございました。そして、月齢が進むごとに、状況も変化します。運動機能の発達がかなりのマイペースではありましたが、ハイハイ期、つかまり立ち期を経て、少し歩き出せば、あっと言う間にエビちゃんかと思いきや、突然。空も飛べるまでに!!ダイブからの、フライアウェー!!

でも、この状態を受けて、私たち家族が行なってきた事は、『Kaoちゃんの信じているその翼を 私たちの手で本当の翼にすること。』です。
翼をもぎ取る事は、いくらでも出来たかもしれません。当時、もっとグイグイと厳しく、「こうやって座っていなさい。」、「あっちへ行ってはダメです。こっちへ行ってもダメです。」、「ビシッとしなさい!くねくねしないの!!いや、突っ張らないの!」、「君は、人間なんだから、空を飛んだりは出来ません!!!」と。
そう言う概念を根気よく教え続けると言う選択も、もちろん、ありました。

でも、私たちは、それは本当に命に及ぶ危険の時しか極力、言わないようにしていたと思います。橋から川に飛び込もうとしたり、道路に出ようとしたりした時は全力で阻止して厳しく言ったりもしました。阻止されたことで、大パニックの時もありました。
それでも、出来る限り自由に行動させる。興味を大切にする。私たちの行く方へ、Kaoちゃんをついて来させるのではなく、Kaoちゃんの行く方へ私たちがついていくのです。
3秒と目を離さず、家族交代でKaoちゃんの後を追いかけては、飛び降りたりするときにはサポートし抱き上げて、地面に着地させました(笑)

そんな時、Kaoちゃんは、本当に飛んでいるみたいにキャッキャと喜んでいました。キャッキャ、キャッキャと!

これらは、力のいる作業だったので、おばあちゃんが一生懸命にやってくれていました。パパにも出来るだけ、そうしてもらいました。2人の力が借りられない日もありましたが、そんな日は、私が車イスから降りて、家の中でリュックサックを背負い、サバイバルキットのように中にオムツや着替え等、1日分の必要なものを入れ、軽食も飲み物も背負い、Kaoちゃんと床で1日のサバイバルごっこをしました。
とにかく、何があっても目を離さず、その場でリュックサックから全てを出して、その場で対処するように工夫。

3歳になろうとする4月からは、朝9時20分から13時半まで保育園を利用し、その間にやるべき仕事をしたり、少し身体を休めたりする時間をいただいて生活していました。本当に助かりました。

そうやって、工夫を重ねながら、Kaoちゃんの成長に寄り添い、体の発達や認知能力が幾分成長するまで、何年もこうしたことを繰り返しながら、日々を過ごしました。

なぜ、ここまでする必要があるの?って言われるかもしれません。
答えは簡単で、「笑顔が見たいから。」であります。

私たちは、何かに怯えて、怖くて、苦しくて、泣いているKaoちゃんの姿もたくさん見て来ました。
夕立の涙は、突然やってくるのです。そんな時は、抱きしめてスコールが止むまで、ひたすら祈るしかありませんでした。

だけど、夕立が去った後にKaoちゃんの心の空に輝く虹のスペクトルを私たちは信じて来たのです。Kaoちゃんの一瞬の煌めきを永遠の七色に変える力をどうか 私にください。

私にください。
私にください。

と…。
それが、私の日々の祈りであります。

Kaoちゃんに、楽しいことをたくさん知ってほしい。この世は、怖くて薄暗い世界なんかじゃない。あなたの勇気さえあれば、どんなことだって出来る。どこへだって行ける。空は、あなたのものだ。風は、あなたの味方だ。雨だって至極の音楽だ。あなたは万物に愛されているし、万物に受け入れられている。

私たちは、それをKaoちゃんに信じてほしかったのです。

万有引力の法則も覆す「天地逆転」のエビ姫ちゃんは、みんなに守られて、次第に翼を得た天使に成長していきました。

レットブル、君に翼を授けよう!!

「すごいね!カッコイイ!最高だね!ビュンビュンだね!」
そんな言葉をシャワーのように浴びながら、ファンタジーガールは、空を飛ぶ。

もちろん、成長と共に、天がこっちで、地がこっちだと言うことは、ちゃんと自然に理解しました。言わなくったって、ちゃんと学べるものです。。
そういえば、エビ姫は不覚にも1度か2度、本当に落下したこともあったし(笑)それで、痛い想いもして、だんだんとわかることですからw

「そのぐらいのことは、痛い想いをして自分で学ばせる。」と言う考え方もあるかと思いますが、しかし、私としては「その前に、他にも学ばせるべき素晴らしいことは、いくらでもあるのでは?」と。
天地が逆転して生活できるなんて、エビ姫ベビーのその時の、その瞬間にしかないのです。二本足で、しっかりと大地に立って、真っ直ぐ歩く日は、いやでもちゃんと訪れるのですから。その時にしかない、空飛ぶ瞬間を思う存分、楽しんで、その感覚を生涯の宝にしてほしい。だって、空も飛べちゃった、笑顔の煌めきは一生ものですから!
大人になると、ついつい「ねばならない。」と思う固定概念に執着してしまいます。私も、永遠のこどもの国 ネバーランドから、いつの間にか、大人の国 ネバーナラナイランドの住人になっていたことに、気付かされたりしました。

天地なんて、当たり前に知っていて、もはや、どちらが上か下かなんて、考えたこともなかったように思う。だけど、天がこっちで、地がこっちで、上だの下だのって言うことは、生まれた時から当たり前に知っていたことなんかじゃないのかもしれない。

そうだ、当たり前なんかじゃないのです。

いよいよ、ファンタジーガールは、ファンタジー語をしゃべり出す❤︎次週も、お楽しみに❤︎よろしくお願いいたします!

Text by : Aki
姉妹デュオグループSAKURANBOで活動中のシンガーソングライター
ワンダーランドで就業中の車イスUserママ(先天性骨形成不全症)
https://www.facebook.com/sakuranbo.music.info/

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