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何でできてるか、知ってる?大人気商品poRiffのヒミツ。

Ubdobeが運営するWEB STORE&ショールームHALUで、
一、二を争う人気商品といえば・・・ 

poRiff(ポリフ)シリーズ!!!
 

そのハッピーな色合いと、独特の手触りが大好評。
 
さらに、かばんにポーチ、名刺入れまで。
実用的な商品がたくさん。
思わず次から次へと集めたくなっちゃいますよね。
 
今回は、poRiffの制作現場に潜入。
お洒落でお茶目なデザインのヒミツにせまります! 
 
 
  
 
お邪魔したのは大阪府岸和田市にある
就労継続支援B型事業所オーロラ!
 

外観から漂う素敵感・・・。 
 
中に入ると・・・
 
黄色く塗られた壁がなんとも可愛らしい内装!
えー私もこんなところで働きたい!!!
 

 
さらに奥に進むと・・・?


poRiff絶賛制作中です!
  
 
 
・・・今更ですが、みなさん、
poRiffが何で出来ているか知っていますか?

 

 
  
 
正解は・・・
 
そう!


ビニール袋!!!!
 

そう言われてみると。。。
 
 
 
「削減にご協力」

 
「気になる栄養素」

 
「いつでも満足不思議なジャングル」

 

  
所々に、「既視感」が!
 
 

使い古され、役目を終えたビニール袋たちも
みなさんの手にかかれば・・・



こんなに素敵な商品に!
  

なんてお洒落なんだ〜!!!
 
 
利用者の方々も作業に没頭しつつ
とても穏やかな表情で
お仕事を楽しんでいらっしゃるご様子。

こんなカラフルな世界に囲まれながら
自分たちの手からこれだけ
クオリティの高いものが生まれたら
仕事が楽しくなっちゃう気持ち、わかります。
  
▲ 窓辺にかけられたpoRiffが光に透けて可愛い・・・。
    
今回はpoRiffの代表を務められている
薮内 都さんにお話をお伺いしました!
 

poRiffのイメージそのまんまの
なんとも可愛らしい雰囲気の女性。
記者のテンションもうなぎのぼり・・・!
 
早速、poRiffのプロダクトとしての誕生秘話や
そのこだわりについて、お伺いしてみましょう!
   

poRiffとの出会いは学生時代。


ウブマグ
どうぞよろしくお願いします!
ウブマグ
都さんは、既に立ち上げられていたpoRiffに中途で加入され、現在は代表を勤められているとのことですが、そこにはどのようなきっかけがあったのでしょうか?
都さん
poRiffとの出会いは大学院在学中です。もともと大学院では「福祉とデザイン」を研究テーマにしていて、研究の中で色々な施設、福祉事業所を訪ねていて、その一つにpoRiffがありました。
ウブマグ
そもそも、「福祉とデザイン」についての研究されていたのはなぜですか?
都さん
実は母が社会福祉士で。作業所で働いていたんですよね。私も放課後に母の作業所に遊びに行ったりして、小さい時から障がいを持つ方たちと一緒に過ごして大きくなっていたんです。だから大人になった時に、社会が持っているイメージとのギャップや違和感を感じていて。
ウブマグ
なるほど。
都さん
さらに、大学時代は芸術系の大学の「こども芸術学科」という保育士資格が取れる学科に通っていて。その実習で、障がいのある人に出会ったことで、さらに深く、福祉の世界への興味を持ちました。

“アール・ブリュットブーム”で感じた課題感。

 

都さん
当時は「アール・ブリュット」がめっちゃ流行していて。いろんな施設が取り入れて、軽いムーブメントになっていたんですよね。元々私も、アートは障がいを持っている人が社会とつながるにはぴったりだと感じて興味を持っていたんです。ただ、実際にやり始めたら、絵を描ける障がいのある人は自分たちと同じで一握りだということに気づいて。
ウブマグ
アール・ブリュットだけではまかないきれない課題に気づいたのですね。
都さん
そもそも絵をかける人って、元々才能のある人だから、私が支援する必要もないなぁと思ったんです。もっと普通に、特別な才能はないけど毎日施設に通っている人と一緒に、何かできることをしたいと思っていて。そんな時に時に出会ったのがpoRiffだったんです。
ウブマグ
poRiffの方から都さんにお誘いがあったそうですね。
都さん
当時はpoRiffもアート作品として作られていましたが、それだけではお金にならないし、なによりpoRiffにはそれ以上の可能性があるぞ!と職員のみなさんも気づいていたんです。だから、きちんとプロダクト化したい、ということでお話をいただいて。そこで私が加わり、今のような商品の開発に踏み出しました。
 
 

洗練されたデザインが「福祉の本質」を支える


都さん
福祉施設で働く職員って、本当に何でもしなきゃいけないんですよ。本当にしなきゃいけないのは日々の支援なのにそれ以外の業務が多すぎる。「製品デザイン」もその一つですよね。
ウブマグ
みなさん頭を悩ませていますよね。
都さん
よく福祉施設の作るものはダサいって言いますけど。そりゃ素人がやっているからダサくなっちゃうのはしょうがないんですよ。なのに、無理してそこに労力をかけなければならないのは本当に大変だし、そうしているうちにそもそもの支援者としての本質からズレかねない。
ウブマグ
たしかに。
都さん
なので、poRiffのように、デザインはデザインでしっかり力を入れられる人材が介入してプロダクト化されていくのは、スタッフにとっても利用者さんにとっても、そして購入してくださる方にとってもハッピーなことだと思っています。
ウブマグ
poRiffの商品のデザインは、どのようにして生まれているのでしょうか?何かこだわりや工夫点はありますか?
都さん
基本的に、工場に出さない、ということにこだわっています。1から10まで、施設で作ることで、本当の意味での彼らの商品になると思っていて。そのために、できるだけ制作の手数を減らし、なるべく直線の形や縫製で、ということを優先で考えています。そのような制限がある中でどれだけ見た目が良くてかっこいいものが作れるか。そんな風に、現場ベースで考えていくと、必然的に商品ができていくんです。
 
 

意外?!ビニール袋が持っていた可能性。


ウブマグ
色も素材も個性豊かなビニール袋が大量に用意されていましたが、このビニールはどのように調達されているのでしょうか?
都さん
基本的には地域の人や、スタッフ、利用者さん、その家族が集めてくれたり。あとは商品を買ってくれた人から届いたりもしますね。
ウブマグ
地域の方も協力してくださっているんですね!
都さん
ビニール袋って、すっごいコミュニケーションツールなんですよ!地域のあちこちに回収ボックスを設置して、ビニールが足りなくなると取りに行く、ということを繰り返しているんですが。ある日、地域の方に「あなたたち、一体これで何してるの?」と声をかけられるようになったんです。
ウブマグ
確かに、空き缶やペットボトル回収はよく聞くけど、ビニール袋回収ってなかなかないですもんね。
都さん
地域の人って、自分の住む街の福祉施設のことを全然知らないんだなあってことに気づかされて。でも、poRiffは「ビニールで作ったプロダクト」っていうストーリーがキャッチーなので。少し説明するとみなさんすっごく興味を持ってくださるんです。
ウブマグ
なるほど!
都さん
そこから施設に遊びに来てもらって、地域の方と利用者さんでお話ししてもらったりすることもあって。「あなたのファンになったから商品ができたら買うわ!」って言ってくれたり。「ビニール袋」というキャッチーなツールを通じて、地域と施設との繋がりが生まれています。
 
 

poRiffは、商品デザインと工程デザインの融合体。


ウブマグ
施設の利用者の方との関わりで何か工夫されている点はありますか?
都さん
私自身、週に4日は現場に足を運ぶようにしていて。というのも、やっぱり現場が好きだし、利用者の方々と、常に分かりあいたい気持ちがあるんですよね。そうやって、定期的に顔を合わせることで続いていく信頼関係があると思っているので、これからも現場には立ち続けたいなと思っています。
ウブマグ
施設を見学させていただきましたが、みなさんとても自然体で接しているように見えました。
都さん
普段関わる時間が多い分、悩むこともありますけどね。特に「どこまでが押し付けなのか、どこまでがありのままなのか」っていう部分は、常に考えています。自分が支援者としてできることはなんなのかという視点は忘れないようにしたいと思っているんです。
 
 

様々な人の手と、感性の掛け算が生むデザインのリズム。


ウブマグ
poRiffといえば、POPでカラフルな世界観が特徴的ですが、色や柄の並べ方は、その方自身の感性でデザインしていただいているのですか?
都さん
はい。見ていただいた通り、poRiffは切る作業の時点で、幅を全部合わせているんです。だから、利用者の方は自分の感性のまま、好きに貼っているのだけど、完成した時にはプロダクトとして、一定のリズムが合うようになっています。
ウブマグ
自分の好きにやりつつ、一定のクオリティと一体感が保証される仕組み・・・。poRiffは、プロダクトだけでなくその「工程」からすでにデザインが始まっているのですね。
都さん
そうなんです。さらにpoRiffの商品は、必ず、切る人、貼る人、縫う人など、一つひとつの商品に、複数の人の手が加わることで作られています。色々な人の感性が混ざってできた一点もの、という点もpoRiffの面白さだと思います!
ウブマグ
確かに、そう言われてから改めて手に取ると、poRiffの味わいが深まります。。。
 
 

日々進化し、洗練を重ねるpoRiffの商品たち。


ウブマグ
今後やりたいことは何かありますか?
都さん
最近は、ユニセックスな商品を作るということにすごく気を使っていて。男性スタッフの意見をもらいながら商品開発をしています。色合いや雰囲気もバリエーションが豊富なので、ぜひ男性にも使っていただきたいなと思います!
▲男性も使いやすい、落ち着いた色合いの商品も充実!
ウブマグ
プレゼントにも最適ですね!
都さん
すでにあるものを作り変えて洗練していく作業は、これからもずっと続けていきたいなと思います。「障がい者が作ったもの」として売られるのではなく「デザイン」で売られる商品でありたいので。そこは妥協せず、今後のプロダクト制作に反映させていきたいです。2019年に入って新しい形の商品も増えたので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
ウブマグ
もちろんです!
HALUでもどんどんオススメしていきますね!
本日は、ありがとうございました!
  
▲2019年の新作、細トッテ(HALUショールームにて販売中)

いかがでしたでしょうか?
  
お洒落で、エコで、SOCIAL GOODなpoRiffの商品は
会う人会う人に、「それなに?」って
注目されちゃうこと間違いなし!

気になった方は、是非是非
商品をチェックしてみてくださいね!
(ちなみに記者は、たまらずその場で3点お買い上げしました。)

薮内都さん、poRiffのみなさま、
本当にありがとうございました!!!!!


  
 
 
 
 
  
 

 

poRiffの商品は、もちろんHALUでも取り扱い中!




(画像クリックで商品ページに飛びます)

その他にもpoRiffの商品をたくさんご用意しております!
ぜひチェックしてみてくださいね!

▲poRiffの商品はこちらでCHECK!!

三軒茶屋のショールームでは、
直接実物を見ていただくことができます!
全て表情の違う一点ものですので、ご購入はお早めに!!!
 
HALU 〜Unique & Universal〜
毎週 木金土 11時〜18時
東京都世田谷区三軒茶屋1-36-6-203
電話番号:03-6805-2880
問い合わせ:hello@halu-shop.com

今後もウブマグでは、SOCIAL GOODなモノコトをどんどん発信して参ります!
どうぞお楽しみに!

 
 
▼poRiff
岸和田市の「就労継続支援B型事業所オーロラ」と、
東大阪市の「特定非営利活動法人活動センターいっぽ」で
つくられているプロダクトブランド。
レジ袋をコラージュして圧着し、カラフルなバッグや小物を作っている。
http://poriff.com/
 
▼薮内 都(やぶうち みやこ)
1988年、徳島県生まれ。poRiff代表。京都造形芸術大学こども芸術学科卒業。同大学院芸術表現専攻(修士課程)修了。poRiff代表として、ブランドのディレクションや各地でのワークショップ運営、販路拡大などを担う。「現場主義」をモットーに、一週間に2か所の施設をまわり、日々の楽しいことやうまくいかないことを共有することを大切している。
 
 
 
本日のウブマグ記者/しょこ

 
 
靴下の劣化の速度が異常。